過去にクレジットカードや携帯端末料金の支払い遅延があり、カーローンの審査にも落ちた経験があると、「ブラックでも買える車はあるのか」と不安になる人もいるでしょう。
実は、信用情報に問題がある場合でも、現在の収入や購入方法によっては車を持てる可能性があります。
ただし、審査に通りやすい方法や販売店を探すだけでは十分ではありません。購入後も支払いを続けられるよう、返済可能額から車両価格を考え、支払総額や所有条件などの契約内容まで確認することが重要です。
本記事では、ブラックでも購入しやすい車の条件や検討できるローン・購入方法から、相談しやすい車屋の見極め方、申込み前に確認したい項目まで解説します。自分が今申し込める状態なのか、予算や購入時期を見直すべきなのかを判断するために役立ててください。

ブラックでも車を買える可能性はある

過去に支払いの遅延やローン審査落ちがあっても、車の購入をすぐに諦める必要はありません。通常のカーローンが利用しにくい場合でも、自社ローン・現金一括払い・カーリースなど、車を持つために検討できる方法があります。
まず信用情報の状態と現在の返済能力を確認し、無理なく支払える車両価格を決めましょう。
ブラックリストは信用情報に問題がある状態を指す俗称
そもそも「ブラックリスト」は、公的な名簿の名称ではありません。
一般には、長期延滞や債務整理など、返済上の問題が信用情報に登録されている状態を指す俗称です。信用情報を登録・管理する信用情報機関のCICとJICCも、「ブラックリスト」という名称のリストは保有していないと明示しています。
信用情報には、クレジットやローンの契約内容・返済状況・残高などの客観的な取引事実が記録されます。返済上の問題として登録される情報には、長期延滞・債務整理・代位弁済・強制解約などがあり、扱う項目は信用情報機関によって異なる点に注意が必要です。
過去に支払いを遅らせてしまった経験があっても、現在の登録状況を自己判断だけでは分かりません。本人開示を利用すれば、契約内容や支払い状況などを確認できます。
登録期間も情報の種類や信用情報機関によって異なるため、一律の年数で判断せず、実際の開示結果を確認する必要があります。
通常のカーローンは通りにくいが審査結果は申込条件によって異なる
銀行系ローンやディーラーローンなどでは、申込先が信用情報を参考にしながら独自の基準で審査するのが一般的です。長期延滞などの情報が登録されている場合は審査で不利になる可能性があり、希望する条件で借りられないケースも考えられます。
一方、審査結果は信用情報だけで一律に決まるものではありません。審査では現在の返済能力や申込内容なども含め、申込先が総合的に判断します。そのため、希望する借入額や申込先などの条件によって結果が異なる可能性があります。
ただし、条件を変えれば必ず審査を通過できるわけではありません。審査に落ちた場合は申込みを重ねる前に信用情報と希望する借入額を確認し、現在の状況に合った申込条件になっているかを整理することが大切です。
ブラックでも買える車は返済可能額から決める
ブラック状態で車の購入を検討する場合は、審査で借りられる上限ではなく、毎月無理なく返済できる金額から車両価格を逆算することが重要です。手取り収入から家賃・食費・通信費などの生活費を差し引き、まず車に充てられる金額を把握します。
ただし、車に充てられる金額のすべてをローン返済へ回すことは避けましょう。車を保有すると、税金・保険料・車検代・整備費のほか、利用環境に応じて燃料代・駐車場代などもかかるため、維持費を差し引いた残額を返済可能額として考えます。
返済可能額が決まったら、支払回数と頭金、金利・手数料などを踏まえて購入できる車両価格を検討しましょう。支払回数を増やすと月々の負担を抑えられる一方、金利や手数料の仕組みによっては支払総額が増える場合があります。
ボーナスや残業代を前提にせず、毎月の収入で支払いを続けられる範囲に収めることが、購入後の家計を守るポイントです。
ブラックでも購入しやすい車の条件

ブラック状態で車を探す場合でも、特定の車種を選べば購入しやすくなるわけではありません。さらに、審査に通ることを優先して車両価格だけで選ぶと、購入後の修理費や維持費が家計を圧迫するおそれがあります。
車両価格だけで判断せず、年式・走行距離・装備・整備状態も確認し、継続して保有できる条件から選ぶことが大切です。
借入額を抑えやすい低価格帯の中古車
低価格帯の中古車は、購入時に必要な借入額を抑えやすいため、ブラック状態でも検討しやすい選択肢です。借入額が少ないからといって必ず審査に通るわけではありませんが、月々の返済負担を軽くしやすくなります。
ただし、価格だけで選ぶと購入後に修理費がかかる可能性があります。候補車を比較する際は、修復歴・整備記録・保証の有無・納車前整備の内容を確認しましょう。
低価格帯の中古車を選ぶ際は、購入時の価格だけでなく、納車後の負担まで含めて判断することが重要です。
年式・グレードを調整して予算内に収められる車
希望する車種の価格が予算を超える場合は、車種そのものを諦める前に年式・グレード・走行距離・装備内容を調整することで、予算内に収められる可能性があります。同じ車種でも条件によって販売価格は異なるため、条件を調整することで候補を広げやすくなります。
ただし、価格を下げるために必要な条件まで削るのは避けましょう。通勤や送迎など利用目的に必要な性能や安全装備を整理し、譲れない条件と妥協できる条件を分けます。
予算内で収めつつ、長く使えるかという視点で選ぶことが大切です。
ブラックでも車を持つために検討できる購入方法
ブラックになったことで通常のカーローンが難しくなっても、車を持つ方法は一つではありません。信用情報や手元資金、各サービスの審査条件に応じて、自社ローン・現金一括払い・カーリースなども候補になります。
ただし、審査に通りやすい方法が必ずしも負担の少ない方法とは限りません。購入方法を比べる際は、審査方法だけでなく、車両価格・手数料・月々の支払額・支払総額まで確認する必要があります。
あわせて、契約期間中の所有者や中途解約・契約終了後の車の扱いも判断材料です。現在の資金状況と車を保有したい期間を整理し、無理なく支払いを続けられる方法を選びましょう。
| 購入方法 | 審査・支払いの特徴 | 主な注意点 |
| 通常のカーローン | 信用情報や支払能力などを審査 | 頭金・保証人があっても審査通過の保証はない |
| 自社ローン | 販売店が独自基準で支払能力を判断 | 手数料・支払総額・所有権などの契約条件 |
| 現金一括払い | 自動車ローンの審査は不要 | 購入後の生活資金を確保できるか |
| カーリース | 月額料金を支払って車を利用 | 審査・走行距離・中途解約・満了時の条件 |
販売店が独自に支払能力を審査する自社ローン
自社ローンは、販売店が購入者の支払能力を独自の基準で確認し、車両代金を分割で受け取る仕組みです。信用情報機関へ照会せず、販売店が独自に審査するため、過去の履歴に不安がある人でも相談できる可能性があります。ただし、審査方法や必要書類は販売店ごとに異なります。
販売店によっては、現在の収入・勤務状況・頭金・保証人の有無などを確認します。頭金や保証人を用意できる場合は、利用できる条件が変わるか申込み前に確認しましょう。
契約時は、車両価格・手数料や保証料・支払回数・支払総額・完済前の所有権を確認することが重要です。「金利0%」と表示されていても、別の手数料が設定されている場合があるため、月額だけでなく支払総額で比較しましょう。
頭金や保証人を用意して申込条件を見直すカーローン
通常のカーローンには、銀行系ローンやディーラーローンなどがあります。審査では申込内容や支払能力、信用情報などが確認されるため、長期延滞などの情報が登録されている場合は利用が難しくなる可能性があります。
頭金を入れると借入希望額を減らせるため、返済負担を抑える方法の一つになります。保証人の取り扱いは商品によって異なり、利用条件として保証人を求められる場合もあります。
ただし、頭金や保証人があっても信用情報の確認がなくなるわけではなく、審査通過も保証されません。
頭金を用意する場合は、生活費や急な出費に備える資金まで使い切らないことが大切です。一度審査に落ちている場合は、同じ条件で申込みを繰り返さず、信用情報と借入希望額を確認し、申込条件を見直してから次の申込先を検討しましょう。
ローン審査を受けずに購入できる現金一括払い
現金一括払いは、ローン審査が不要なため、信用情報に不安がある場合でも車を購入できます。ただし、購入代金を一括で用意する必要があります。
また、必要な資金は車両価格だけではありません。税金・登録に伴う費用・保険料などを含む支払総額を確認し、購入直後の維持費も見込んでおく必要があります。諸費用の内訳も販売店へ確認しましょう。
手元資金の大半を車の購入に使うと、故障や生活上の急な出費に対応できなくなります。購入後に残す生活資金を先に確保し、余裕資金の範囲で一括購入できるか判断しましょう。
車を所有せず月額料金で利用するカーリース
カーリースは、契約期間中に月額料金を支払い、リース会社が所有する車を利用する方法です。ブラック状態でも利用できる可能性がありますが、契約時には審査があります。
税金や車検、メンテナンス費用を月額料金に含められる契約もありますが、含まれる範囲はプランごとに異なります。
契約前には、審査・走行距離制限・中途解約の条件・契約終了時の返却条件・残価精算の有無を確認しましょう。契約によっては走行距離超過や車両状態に応じて精算が発生します。
また、契約満了後に車を返却するプランだけでなく、買取りや再リースを選べる場合もあります。最終的に車を所有したい人は、月額料金だけでなく満了時の選択肢まで確認することが重要です。
ブラックの人でも相談できる車屋を見極めるポイント
ブラック状態でも相談しやすい車屋を探す場合は、過去の信用情報だけでなく、現在の収入や勤務状況などを踏まえて支払能力を審査する販売店を候補にしましょう。
車屋を比較する際は、審査条件だけでなく、支払総額・保証・整備内容・所有権などの契約条件まで確認することが重要です。「誰でも通る」といった広告表現だけで判断せず、費用や条件を具体的に説明してくれる販売店を選びましょう。
現在の収入や勤務状況を重視する販売店を選ぶ
自社ローンを検討する場合は、現在の収入や勤務状況を重視して審査する販売店が有力な候補になります。こうした販売店であれば、過去の履歴に不安がある人でも相談できる可能性があります。
ただし、独自審査は「審査なし」という意味ではありません。収入に対して希望する車両価格や月々の支払額が大きければ、利用できない場合もあります。
申込み前に、審査で確認される項目・必要書類・頭金や保証人が必要になる条件を確認しておきましょう。
支払総額や保証・整備内容が明確な車屋を優先する
車屋を選ぶ際は、月々の支払額だけでなく、最終的な支払総額・保証範囲・納車前整備の内容まで確認しましょう。
中古車では、支払総額に含まれる費用の内訳を確認すると、店舗間で比較しやすくなります。自動車公正取引協議会でも、中古車の「支払総額」に関する表示ルールを設けています。
保証は期間だけで判断せず、対象となる部品や故障の範囲も確認が必要です。納車前整備についても、「整備あり」という表記だけでなく、点検内容や交換予定の部品まで確認すると購入後の負担を把握しやすくなります。
高額な車両や月額だけを提示する店舗より、購入者の予算や支払能力を踏まえて、無理なく支払える車両価格と支払いプランを具体的に示す車屋を優先しましょう。
参考:自動車公正取引協議会「中古車の販売価格の表示が、『支払総額』に変わりました!!」
「審査なし」をうたう車屋は契約条件まで比較する
「審査なし」「誰でも通る」といった表現だけで車屋を決めず、実際に行われる確認と契約条件を比較しましょう。あわせて、車両価格や手数料、支払総額などの費用条件も確認することが重要です。
契約前には、現金価格との差・手数料や保証料・支払総額・完済前の所有権・支払いが遅れた場合の対応を確認します。費用の内訳や契約書を事前に確認できない場合は、契約を急がず慎重に判断することが重要です。
審査に通ることを急ぐと、焦って月額だけで判断してしまう可能性があります。複数店から見積もりや契約条件を取り寄せ、同じ項目で比較したうえで申込先を選びましょう。
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ブラックの人がローンへ申し込む前に整理すること

カーローンへ申し込む前には、信用情報と現在の返済能力を整理し、申込先を絞ることが重要です。
現在の信用情報や申込条件を確認しないまま別のローンへ申し込んでも、希望額や家計の状況が合っていなければ、同じ結果になる可能性があります。まず本人開示で登録内容を確認し、手取り収入・固定費・他社借入などから無理なく返せる金額を把握しましょう。
確認結果を基に、自分の状況に合った申込先や購入方法を判断します。
信用情報を開示して延滞や申込履歴を確認する
ブラック状態かどうかは自己判断せず、利用しているローンやクレジットに対応する信用情報機関へ本人開示を申し込みましょう。CICやJICCなどでは、契約内容・支払い状況・残高・ローンやクレジットの申込情報などを確認できます。
開示結果では、契約中のローンやクレジット・入金状況・異動などの表示・残債額・申込履歴を確認します。登録期間は情報の種類や信用情報機関によって異なるため、完済後すぐに情報が消えるとは限りません。
登録内容に心当たりがない場合は、情報を登録した会社へ確認してください。
内容の見方に迷う場合は、まず信用情報機関の案内を確認し、必要に応じて問い合わせましょう。開示結果には重要な個人情報が含まれるため、販売店や専門家など第三者へ安易に提供せず、慎重に取り扱うことが大切です。
現在の収入・勤続年数・借入状況を把握する
申込み前には、信用情報とあわせて現在の返済能力を数値で把握し、借入希望額が家計に合っているか確認しましょう。整理したい項目は、手取り収入・家賃などの固定費・他社ローンの返済額・勤続年数・雇用形態です。
基準にしたいのは、審査で借りられる上限ではなく、生活費や車の維持費を支払った後でも無理なく返済できる金額です。希望額が大きい場合は、車両価格やグレードを下げる方法も検討します。
申込先によっては収入証明書などの提出や勤務先に関する情報が必要になるため、必要書類も事前に確認しておくと手続きを進めやすくなります。
確認結果から通常のローンへ申し込むか別の購入方法を選ぶか判断する
信用情報と返済能力を確認したら、現在の状況に合わせて購入方法を選びましょう。
信用情報に大きな問題が見当たらず返済余力もある場合は、通常のカーローンが候補です。過去の履歴に不安があっても現在の収入が安定している場合は、自社ローンなどが候補になります。
一方、借入希望額が返済可能額に対して大きい場合は、車両価格を下げるか、生活資金を残せる範囲で頭金を増やす方法を検討します。返済余力そのものが不足している場合は、購入時期を見直す判断も必要です。
相談や仮審査へ進む際は、支払総額と契約条件を確認してから正式申込みを判断します。今すぐ買うことに限定せず、予算の引き下げ・資金準備・信用情報の登録期間が経過するのを待つ選択肢を比較することが大切です。
ブラックでも車を買いたい場合は無理なく完済できる購入方法を選ぼう
ブラック状態でも、現在の収入に合った車両価格と購入方法を選べば、車を持てる可能性があります。重要なのは審査に通りやすいかだけで判断せず、月々の返済額に加えて税金・保険料・整備費などの維持費も含め、無理なく完済できる条件を選ぶことです。
ファンカーズでは、現在の収入や返済能力を重視して独自審査を行う自社ローンを用意しています。購入できる車や支払いプランを確認したい場合は、LINEでの問い合わせやWeb仮審査を利用できます。
相談する際は、希望車種だけでなく、毎月無理なく支払える金額も伝えましょう。審査結果だけで決めず、車両価格・諸費用を含む支払総額まで確認し、購入後も家計に余裕を残せる条件か判断することが大切です。
家田 浩二
株式会社ファンカーズ 代表取締役
「過去ではなく、現在と未来を見る」という理念のもと、自社ローンを活用した車の購入サポートを展開。金融事故や信用不安を抱える方でも愛車を手にできる環境づくりに取り組み、車を通じた社会的信用の回復を全力でサポートしている。
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