GAZOO Racingは、6月2日に『GRMNカローラ(プロトタイプ)』を世界初公開した。『GRMNカローラ』は、日本、北米、豪州を中心に台数限定で販売され、日本では2026年秋ごろからスマートフォン向けアプリ「GR app」を通して商談に関する申し込み受け付けを開始し、2027年内に発売する予定。
“究極のGRカローラ”となる『GRMNカローラ』は、低速域からレーシングスピードに至るまで、荒れた路面であってもクルマを意のままに操れる1台。まず、スーパー耐久シリーズ(S耐)のようなレースやニュルでは、クルマは高速かつ高Gで走行を続ける。こうした状況で車両のパフォーマンスを最大限に発揮させるには4輪をしっかり接地させることが重要になるため、『GRMNカローラ』では、専用のエアロパーツを開発し、接地性を高めた。フードダクトやフェンダーダクト、フロントサイドスポイラー、リアウィングは、S耐に参戦している水素エンジン搭載の『GRカローラ』に投入し、レースで培ったノウハウをもとに開発された専用パーツとなる。ボディサイズは、全長4410㎜×全幅1850㎜×全高1475㎜。




足まわりは、前後ともに専用モノチューブショックアブソーバーを採用。コーナリング時の内輪の接地性を高め、高速旋回性能を引き上げるべくショックアブソーバーにはリバウンドスプリングを追加。ニュルの路面は、一般的なサーキットと異なり、サスペンションが上下に大きくストロークする環境もある。そうした環境でも安心して走り込めるスタビリティの高さを求め、バウンドストッパー特性の最適化を行ない前後それぞれストローク量をmm単位で調整しながらベストバランスを見出した。さらに、コーナリング時の安定性とブレーキ性能を高めるため、タイヤもベース車と比べて幅を10mm拡げた245/40ZR18のミシュラン「Pilot Sport Cup 2」を装着したほか、「電動パワーステアリング」については、高いGを受ける旋回時においても適切なアシストトルクを発生できるように制御プログラムを変更。また、4WDの制御も直進時のリア側トルク配分を最適化し、超高速域におけるステアリングの切り始めの安定性を増すように設定している。

インテリアでは、シートやインストルメントパネルを変更。シートは、より高い横Gに対応できるホールド性を求め、S耐参戦車のドライビングポジションを指標にした専用設計のフルバケットシートを開発。クラッチ操作をしやすくするため、シート長も細かく調整したものとなる。また、ガラス繊維強化プラスチックを採用することで軽量化も図っている。コクピットは、より運転に集中できる空間を追求して配色にもこだわり、専用の植毛加工を施したインストルメントパネルおよびフロントピラートリムを採用。さらに、カーボン製オーナメントを助手席側のインストルメントパネルに装着するとともに、モリゾウのサイン入りパッドも施した。ドアトリムやシフトノブには、アルマイトレッドの差し色を施し、GRMN専用シリアルナンバープレートも装備される。





搭載する直列3気筒1.6リッターターボ「G16E-GTS」エンジンは、最大トルクをベース車比で15Nm増の415Nmを実現(最高出力は224kWで共通)。連続した全開走行でも安定したエンジン高出力を維持するため、『GRカローラ』25式後期で新たに装着したクールエアダクトに加え、『GRMNカローラ』には、インタークーラースプレーも装備。また、『GRMNカローラ』は、より高いパフォーマンスを追求するため、徹底的な軽量化を目的にリアシートを撤去。ベース車比で約30kgの軽量化によりパワーウェイトレシオを低減している。


なお、発売は、未定だが「GR-DAT(GAZOO Racing Direct Automatic Transmission)」を搭載した『GRカローラMORIZO RR(コンセプトモデル)』を開発していることも発表されている。


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