BMW、新型『M2 CS』歴代最軽量ボディに直6ツインターボエンジンを搭載

BMWは、5月28日にプレミアムでコンパクトな高性能スポーツカー新型『M2 CS』を発表した。市場投入は、2025年夏後半予定。ドイツでの価格は、11万5000ユーロ。

『M2』の中で最軽量となる新型『M2 CS』は、マットブラックのフロントスプリッターと、エアインテークを備えた専用のブラックMキドニーグリルを装備するほか、カーボンファイバー製のMドアミラーキャップ、Mカーボンルーフ、『M2 CS』専用のリアディフューザーを標準装備。また、ダックテールを備えたカーボンファイバー製トランクリッドには、赤いアウトラインが施された『M2 CS』ロゴがあしらわれる。内外装の多くのコンポーネントにカーボンファイバーを採用したほか、鍛造Mライトアロイホイールなどで、標準モデルの『M2』と比較して約30kg軽量化を実現。ボディカラーは、「サファイアブラックメタリック」「BMW Individualベルベットブルーメタリック」「Mブルックリングレーメタリック」「Mポルティマオブルーメタリック」の4色を用意。

内装は、インストルメントパネルと、センターコンソールのトリムをMカーボンファイバー製とし、シートには表面がメリノレザー仕上げのMカーボンバケットシートを採用。一体型ヘッドレストは、取り外し可能で別売のマルチポイントハーネスを組み込めるようになっている。Mアルカンターラステアリングホイールは、フラットボトムのリム、パドルシフト、12時の位置に赤いセンターマーカー、そして個別に設定した車両設定を選択するための2つのMボタンを備えるほか、オプションでヒーターも追加可能。センターコンソールの赤い「CS」ロゴ、Mシートベルトに加え、初めて『M2 CS』ロゴと赤いアウトラインが入った黒色のドアシルプレートを装備している。

搭載するMツインパワーターボテクノロジーを採用した高回転型直列6気筒3.0リッターエンジンは、レース車両『M4 GT3 EVO』にも搭載されており、現行『M2』よりも出力を37kW(50HP)向上し、最高出力390kW(530HP)/6250rpmを発生(エンジン最高回転数は7200rpm)。また、『M2』よりも50Nm増加した最大トルク650Nmは2650~5730rpmの幅広い回転域で発生し、Drivelogic付き8速Mステップトロニックトランスミッションで路面へと伝える。0-100km/h加速は、『M2』よりも0.2秒速い3.8秒、0-200km/h加速は、『M2』よりも1.2秒速い11.7秒を記録。Mドライバーズパッケージを標準装備する特別仕様車の最高速は、302km/h(電子制御で制限)。『M2』よりも車高が8mm低くしてあり、スプリングやダンパー、シャシー制御システムは専用チューンが施されている。また、ダイナミックスタビリティコントロール(DSC)と、Mダイナミックモードの設定は、サーキット走行の要求に合わせて精密に最適化を実施。標準装備のアダプティブMシャシーには、Mサーボトロニックステアリング、Mスポーツディファレンシャル、そして一体型ブレーキシステムと同様に専用チューンが施される。