1,000馬力の後輪駆動に改造されたトヨタ「オーリス」
トヨタ「カローラ iM」(日本名:オーリス)が、2017年3月31日と4月1日に米国カリフォルニア州ロングビーチで開催されたフォーミュラ・ドリフトの第1戦でデビューし、プロドライバーのフレドリック・アースボは7位に入る。
ただし、このカローラ iMは、ロックスター・エナジードリンクがスポンサーを務める、フレドリック・アースボのドリフトカーを、パパダキス・レーシングが改造し、カローラの名を冠した後輪駆動のドリフトカーに生まれ変わせた。
カローラ iMは、優秀な小型ハッチバックだが、大会に出場するには迫力も精気にやや欠けるが、なんと1,000馬力の後輪駆動マシンに改造し、この問題を見事に解決した。しかし、このドリフトカーの拡張したボディの下に、カローラ iMの要素はあまり残されていないが、ボンネット下にはトヨタ製の直列4気筒が積まれている。また、前後のフェンダーは全てワイドに拡げられている。
搭載している「2AR」型エンジンは、「RAV4」や「カムリ」などに搭載されているものと同系列だが、過給圧33psiにブーストするターボチャージャーとNOS(ナイトラス・オキサイド・システム)によって、最高出力1,000hp、最大トルク118kgmを発揮するこの強大なパワーは4速のドグミッションを介して後輪に伝えられる。NOSとは、亜酸化窒素(笑気ガス)というガスを、エンジン内部に噴射するシステムである。また、麻酔で使われるガスと同じである。
因みに「オーリス」は、2018年3月で生産・販売を終了する。そして、トヨタ自動車は米国における「カローラiM」、日本だと「オーリス」の後継モデルになる「カローラハッチバック」(米国車名)を、ニューヨーク国際自動車ショー(開催期間:2018年3月28日~4月8日)において、初公開すると発表。
新型「カローラハッチバック」は、現地では2018年夏、日本では2018年初夏にカローラ店のみでの発売が予定されている。