レクサス、「SENSES-五感で感じるLEXUS体験」で新型『ES』『RZ550e“F SPORT”』を日本初公開
レクサスは、創業以来ラグジュアリーカーの常識を打破する挑戦をし続け、モビリティの限界を押し拡げることで、ユニークで期待を超える新しい体験を創造してきた。そのレクサスがデザインする“五感”を体感できるメディア向けイベント「SENSES-五感で感じるLEXUS体験」が10月に都内で開催された。

イベント会場には、2025年3月にベルギーのブリュッセルで公開された「ステア
バイワイヤシステム」と「インタラクティブマニュアルドライブ」を初採用した新型『RZ550e』“F SPORT”と、4月に上海モーターショーでワールドプレミアした次世代機能「センサリーコンシェルジュ」を搭載した新型『ES』の日本仕様と中国仕様が日本初公開された。


新形『RZ』に搭載されている「ステア・バイ・ワイヤ・システム」は、ステアリングとタイヤがメカでつながっておらず、電動モーターを使い電気信号で動かすので、とてもレスポンスもよく、直感的な操作が可能となる。さらに、BEV(バッテリ電気自動車)でもMT(マニュアルトランスミッション)のような体験ができる「インタラクティブマニュアルドライブ」は、ハードではなく制御を変えるだけで、「自分のマニュアル操作でシフトコントロールしている」と感じられる機構とした。

Lexus International アシスタントチーフエンジニアの寺田寧之氏は、「レクサスは、2005年の『RX 400h』の発売以来、ラグジュアリー市場における電動化の先駆者として、電動車の開発をけん引してきました。下山にある新たな開発拠点では、ドライビングの楽しさと本質的価値を追求するため、ハードウェアとコア技術の研鑽を続けています」と説明。続けて、「レクサスは電動化技術を磨き上げ、『ステア・バイ・ワイヤ・システム』や『ダイレクト4』といった新技術に挑戦し続けることで、ハードウェアとソフトウェアの融合によるまったく新しいドライビング体験の提供を目指している。また、開発の柱に“ナチュラルな操作性”“ドライビングの楽しさ”“BEV基本性能の追求”の3つを掲げ、まったく新しい体験を提供する車両として追及。静粛性と快適性を維持しながら、航続距離、充電制御の向上、プラットフォームの改良によるバッテリの大型化も実施したほか、、コンパクトなBEVパワートレーンの低重心化により、すべてのドライビング体験を高めることに成功したとしている。




FWD(前輪駆動)モデルは、約14%容量アップした電池パックに加え、インバータの高効率化により、航続距離は733kmと現行モデルよりも100km以上も大幅向上。さらに新たなプレコンディショニング機能を採用したことで、冬季のマイナス10℃という厳しい環境でも、0%→80%の急速充電時間を常温と同じ30分と大幅な短縮を実現した。



レクサスBEV初のFスポーツモデルとして、強力なダウンフォースによる安定性と、電燃性能と航続距離を両立するため、新開発のモーターユニットの出力向上や新エアロホイールなどの技術革新に取り組んでいて、新開発の前後高出力モーターの採用により、システム出力は、300kWを達成。新型『RZ Fスポーツ』は、ドライバーの感性に響く体験を提供するとしている。
続いて、Lexus International チーフエンジニアの千足浩平氏は、新型『ES』について、「1989年にレクサスブランドを立ち上げて以降、脈々と受け継いてきた伝統的な乗り心地や静粛性を大事にし、そこに電動化技術で新しい価値を加え、その嬉しさを全ての席で感じてもらうことを目標にしてきた」と説明。新型『ES』を開発するにあたっては、「エクスペリエンス(Experience)」「エレガンス(Elegance)」「エレクトリファイドセダン(Electrified Sedan)」と、3つの“E”をコンセプトに掲げたと紹介。具体的には、ストレスフリーで余裕とゆとりがあり、振る舞いや所作が上品である。また、電動化技術によってクルマの原点である走りの楽しさを大きく進化させ、五感を刺激する体験を通じてユーザーの豊かなライフスタイルをサポートすることだという。


2018年に発売した現行『ES』は、ハイブリッドのFWD(前輪駆動)モデルのみだったが、新型『ES』は、ハイブリッドの「350h」に加え、BEVの「350e」「500e」の計3種を導入する。また、全モデルFWDだけでなくAWD(全輪駆動)を用意すると明かした。走行性能は、「Pleasant time for all seats」をコンセプトに掲げ、優れた静粛性と乗り心地をさらに磨き上げるとともに、HEVとBEVそれぞれのパワートレーンの特性を活かし、レクサスらしい走りの深化を追求。最大5人のすべての乗員がリビングにいるかのような快適な時間を過ごせるように仕上げたとしている。特にBEVモデルのAWDは、動力性能が大きく向上していて、環境性能との両立を高次元で達成したとしている。システム出力は、BEVの「ES350e(FWD)」が165kW(224.4PS)、「ES500e(4WD)」が252kW(342.6PS)、ハイブリッドモデルの「ES350h」が182kW(247.4PS)。『ES 350e』のボディサイズは、全長5140㎜×全幅1920㎜×全高1560mm(ハイブリッドモデル:全高1555mm)、ホイールベース2950mm。車両重量は、1820kg~2285kg。
なお、日本での発売は、2026年春ごろの予定という。

エクステリアは、次世代BEVコンセプトモデル「LF-ZC」のデザインから着想を得た表現に挑戦。パッケージングとセダンがもっとも美しく見えるプロポーションの両立を追求しつつ、エレガンスなデザインをより進化させながら、クリーンで心地よい独自の世界観を創造している。新型『ES』は、「GAKプラットフォーム」を刷新したことで、全長とホイールベースを延長。広々とした室内空間を確保。座席の位置も高くすることで乗降性を高めつつ、視点も高くなり運転しやすさを向上させたほか、窓枠の位置を下げてガラスの面積を広げたことで開放感のあるキャビンを実現している。
加えて新型『ES』は、レクサスの目指す「time in design」の概念をイルミネーション、音楽、マルチメディア画面、空調(フレグランス込み)、シートベンチレーション/ヒーターを連動させ、多感覚を刺激する空間と演出で魅了し、レクサスならではのパーソナライズされた体験価値を提供する次世代機能「センサリーコンシェルジュ」を初搭載する。ユーザーの気持ちに寄り添える3つのモードが用意されるが、日本への導入は法規の認証などが必要なため、まだ先になるとのこと。ただ、イベントでは、中国仕様で実際に体感できた。







