トヨタ SORA…2018年に市販、燃料電池バス【東京モーターショー2017】

『SORA』は「受け継がれていく街のアイコン」を開発コンセプトとした、燃料電池(FC)を搭載するコンセプトモデルの路線バスである。名称の『SORA』はSky、Ocean、River、Airの頭文字をつなげたもので、地球の水の循環を表すとしている。2018年に市販される計画で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京都を中心に100台以上のSORAが導入される。

デザインは、従来の路線バスに見られる六面体(箱形)から大きく異なる立体的な造形を追求、前後輪を車体で覆い、前後ランプにLEDを採用、一目でFCバスとわかる特徴的なデザインとした。車両寸法は全長10,525mm×全幅2,490mm×全高3,340mm。

燃料電池は、トヨタが販売している燃料電池自動車「MIRAI」向けに開発された、「トヨタフューエルセルシステム」を採用し、走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能を実現。さらに大容量外部給電システムを搭載、高出力かつ大容量の電源供給能力(最高出力9kW、供給電力量235kWh)を備え、災害時に電源としての利用を可能にする。

走行性能面は、「加速制御機能」と「自動正着制御」を採用する。「加速制御機能」とは、モーター走行による変速ショックを無くし、急加速を抑制して緩やかな発進を可能にする。そして、「自動正着制御」は、路面の誘導線をカメラが検知して自動操舵と自動減速を行うことで、バス停とバスのすき間を約3cm~6cm、バス停車位置から前後約10cmの精度で停車させる事を可能にする。このシステムによって、車いすなどの使用者にかかる負担軽減に繋がる。車内には、車いすやベビーカーのスペースに「自動格納機構付き横向きシート」を新設。車いすなどの利用者がいない場合は一般の乗客が座ることも可能で、居住性を向上させています。乗車定員は乗務員を含む79名。