トヨタ、BEV『bZ4X』を一部改良・・480万円~600万円

トヨタは、10月9日にBEV(バッテリー電気自動車)『bZ4X』を一部改良し発売した。ラインアップは、バッテリー容量74.7kWhの2WD(FWD)が550万円で、4WDが600万円。バッテリー容量57.7kWhの2WDが480万円。

パワートレインは、バッテリー容量74.7kWhの2WDが最高出力165kW(224PS)で、航続距離は746km。4WDは、システム最高出力252kW(342PS)で、航続距離は687km。また、バッテリー容量57.7kWhの2WDは、最高出力123kW(167PS)で、航続距離は544km。

今回の一部改良では、フロントまわりにハンマーヘッドデザインを採用。LEDデイタイムランニングランプ/LEDクリアランスランプにより、昼も夜もしっかり見えるような印象的な見栄えにした。

航続距離については、74.7kWh仕様では、バッテリーのセル数を96個から104個としたほか、イーアクスルのエネルギーロスを約40%削減することで、電費の大幅な向上に寄与。より短い充電時間については、充電前にバッテリーを予め温めることができる「バッテリープレコンディショニング」を装備し、外気温が-10℃の環境下でも150kWの充電器であれば約28分の急速充電を可能にしている。動力性能も大幅に向上。4WDモデルでは、システム最高出力が160kW(218PS)から252kW(342PS)に引き上げられ、0-100km/h加速は、6.9秒から5.1秒に向上。回生ブレーキの減速度をパドルシフトにて切替可能とし、4段階の減速度から選べるようになり、シーンに応じたクルマのコントロールの幅も広がっている。

トヨタは、『bZ4X』の一部改良に合わせて急速充電サービス「TEEMO」を発表。自社ユーザーだけでなく他社のBEV/PHEVユーザー含め加入可能としており、月額基本料金は無料で、出力別の料金設定を行なう。高出力の急速充電器を整備(TEEMO充電器の約3割が最大出力150kW)し、さらに拡大予定としている。この「TEEMO」サービスだが、新型『bZ4X』購入ユーザーには、充電料金1年間無料キャンペーン(TEEMO充電器で月2回・1回30分上限)を提供し、サービスの拡大を図っていく。さらに、トヨタ純正普通充電器を販売店オプションとして新設定。6kW出力のもので、筐体色は、ブラックとホワイトを用意。設置からアフターフォローまでをトヨタ販売店でサポートするワンストップサービスも提供する。