トヨタ、完全自動運転と高度運転支援の実現に向け新たな実験車を開発
トヨタ自動車が、社内で独自にまったく新しい自動運転の実験車を開発した、Toyota Research Institute(TRI)は、2016年に人工知能技術の研究や開発強化のために、アメリカに設立されたトヨタの新会社です。
自動運転車の未来に向けて、開発に使用したのは、ハイブリッド高級セダン「レクサスLS600hL」の現行世代です。
この実験車には、道路状況をモニターするためLiDAR(光検出と測距)、レーダー、カメラセンサを搭載しています。
また、機械学習を採用しているため、走行距離が長くなるほど運転も向上します。
このレクサスLS600hLに搭載された技術は当面、TRIが開発中の「Chauffeur」(完全自動運転)と「Guardian」(高度運転支援)で、この実験車は、2通りのアプローチを進めるために利用されます。
Chauffeurは、従来の自動運転システムにより近く、米自動車技術者協会(SAE)が定める6段階の自動運転レベルでレベル5にあたる。
人間による操作をまったく必要としない完全に無制限の自動運転や、すべてではないが大部分の操作で自動運転を実行できるSAEレベル4の自動運転を目指す。
そして、もう一方は、最終的な操作はドライバーに委ねるという発想で、人が運転しているあいだは、たえず周囲をスキャンし、危険が迫るとドライバーに警告します。また、ドライバーが衝突を避ける操作をしない場合は、システムが衝突を避けるのがGuardianです。
トヨタは、Guardianのほうがドライバーの操作に依存するため、先に市場に投入される見込みが高いと考えています。しかし、どちらのシステムも、できるだけ短期間に運転体験を向上させるため、ドライバーの運転習慣を学習し、路上に出ている他の同様の車両とデータを共有していく必要もあります。
短期的には、トヨタは運転支援システムの強化に取り組み2017年末までに、トヨタ車とレクサス車のほぼすべてのモデルに自動緊急ブレーキ(AEB)を標準装備すると述べている。

