トヨタ、ブラジルでエタノール走行のHV車を生産

トヨタ自動車は、2018年12月13日に植物由来のエタノールで走行するハイブリッド(HV)車を、2019年末までにブラジルで生産開始すると発表した。因みに実用化が実現すれば世界で初めてになる。
インフラが未整備な南米では電気自動車(EV)などエコカーの普及が遅れているのが現状。そこで、現地のニーズに合わせたエコカーを投入し、シェアを高めるという狙いもある。
また、ブラジルでは日産自動車や米ゼネラル・モーターズ(GM)などが相次ぎEVの投入を表明している中、トヨタは充電設備が必要なく、燃料費が安価なエタノール対応HV車を本命として売り込んでいく。
それは既存のHV車はエタノールに対応していなかったが、元々ブラジルではサトウキビを原料とするエタノール燃料がガソリンに比べ安価なため、幅広く利用されているというのもある。
トヨタは3月に「プリウス」をベースとしたエタノール対応HV車の試作車を公開し、現地投入に向けて開発を進めていた。また、ブラジルでのHV車の現地生産は初めてになる。だが、生産する車種や台数などは明らかにしておらず、小規模生産からはじめ、需要を見極めるとみられる。
トヨタの要望に応じ、ブラジルのテメル大統領は10日、自動車産業振興策「Rota2030」に署名した。内容の中には、エタノール対応HV車への工業製品税の減税などが含まれており、普及の追い風となるだろう。

