英ベントレー、15%剛性を高めた新SPORTモード搭載「ベンテイガ スピード」発表
英ベントレーモーターズは、6月2日(現地時間)に『ベンテイガ』史上最もパワフルでダイナミックな新型「ベンテイガ スピード」を発表した。

エクステリアは、スピード専用デザインのヘッドライトを採用。この専用ヘッドライトは、内部構造とベゼルにダークティントを施すことで、より引き締まった表情を演出。テールランプも同様に、グレーのレンズとダークティントのベゼルが組み合わされ、リアビューに独自の存在感をもたらしている。22インチの専用ホイールは、ダークティントまたはシルバーから選択可能。さらに、ベントレー史上初めて、カーボンセラミックブレーキを指定すると、23インチのスピード専用ホイールがオプションで選択可能となる。色は、「グレーサテン」「ブラック」「ブラック×ブライトマシン」の3種類から選べる。ブレーキキャリパーは、全7色の鮮やかなアクセントカラーを用意。スピードブラックルーフもベンテイガスピード専用オプションで、ボディカラーに応じてグロスまたはサテン仕上げを選べる。また、フロントドア前端には、クロームのSpeedバッヂがあしらわれる。




インテリアは、標準装備としてスピード専用のドライバーインフォメーションディスプレイに加え、助手席側フェイシアおよびドアシルプレートにはSpeedバッヂがあしらわれる。シートには、Speedロゴの刺繍が施され、ベントレーならではのブルズアイスタイルのエアベント、オルガンストップ、センターエアベントには、標準のクローム仕上げに加え、ダークティント仕上げも選択可能。シートショルダーパネル、ドアの内側、4座仕様では、リアシート背面にまで新たに開発したプレシジョンダイヤモンドキルトを採用し、繊細かつ立体的な美しさが広がっている。カラーコーディネートもスピード専用のカラースプリットが採用されており、落ち着きある濃色のセカンダリーレザーを基調にシートの外周部やドアトリム、インストルメントパネル側面には、メインカラーが巧みにアクセントとして配されている。





パワートレーンは、最高出力650PSと最大トルク850Nm/2250~4500rpmを発生する新開発のV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速は3.6秒、最高速310km/hを実現。また、標準装備となったスポーツエキゾーストシステムは、リアディフューザーから現れる2本の楕円形テールパイプで、ハイパワーV8エンジンの個性を際立たせる豊かで力強いサウンドを響かせるほか、より強い響きのサウンド体験を求めるユーザー向けにオプションで、チタン製アクラポビッチエキゾーストシステムも用意している。

搭載する3つの走行モードのうち、「COMFORTモード」と「BENTLEYモード」は、従来モデルと同様のチューニングが施されていて、日常使いから長距離のグランドツーリングまで快適かつ洗練されたドライビングを楽しめる。「SPORTモード」は、ステアリング応答性、ロードホールディング性能、ドライバーとの一体感が飛躍的に向上し、サスペンションの減衰特性は、従来モデルと比べて15%の剛性強化が図られている。この大幅に進化した「SPORTモード」によって、ドライバーは、V8エンジンのポテンシャルをコーナリング時に引き出すことが可能となり、ブレーキ、トルク、ベクタリングがもたらす鋭いターンイン性能を体感できる。また、ブレーキ性能とドライバーエンゲージメントを極限まで高めるオプションの「カーボンセラミックブレーキ」を選択すれば、「SPORTモード」においてESC(電子制御スタビリティコントロール)ダイナミック設定が有効となり、ESCの介入が緩和。ダイナミックなドリフトアングルやパワーオン時のオーバーステアといったエキサイティングな走りが可能になる。なお、ESCダイナミックプログラムには、『ベンテイガ』として初となるローンチコントロール機能も組み込まれている。さらに、全輪操舵(All-Wheel Steering)を新たに標準装備。低速~中速域では、前輪とは逆方向に後輪を操舵することで、車体の小まわり性能が格段に改善。高速走行時には、前後輪が同じ方向に操舵されることで、優れた直進の安定性を実現している。