米国トヨタ、「カムリ TRD」をロサンゼルスモーターショー2018で発表

トヨタの米国部門は11月28日、米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2018で、「カムリTRD」を初公開する。
トヨタの米国部門は、一部のSUVにオフロード性能を追求した「TRDプロ」も設定している。そして、トヨタは現行カムリに初のTRDグレードを設定し、セダンのTRDラインナップを強化していく。
TRDのエンジニアは足回りを中心にチューニングした。シャシーには厚みを増したアンダーブレースを取り付け、ボディのねじり剛性を引き上げた。更に固めにチューンした専用のショックアブソーバーとコイルスプリングを組み合わせ、車高を15mmダウン。専用チューンのダンパーは、コントロール性や敏捷性、ステアリング精度を向上。また、専用のスプリングとスタビライザーによって、ロール剛性はフロントが44%、リアが67%引き上げた。
ホイールは19×8.5インチホイールのマットブラック仕上げで、タイヤはブリヂストン製の「ポテンザ」の235/40R19サイズを装着。フロントブレーキは、ベース車両の305mm径ローターとシングルピストンキャリパーに対して、328mm径ローターとデュアルピストンキャリパーで強化している。
3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンは、最大出力301hpを発生する。トランスミッションは、パドルシフト付きの8速ATを組み合わせた。専用チューニングのデュアルエグゾーストによって、スポーティな排気音も追求している。
エアロパーツキットは、フロントリップスポイラー、サイドスカート、トランクリッドスポイラー、ディフューザーで構成される。赤いアクセントが入ったエアロパーツや、ブレーキキャリパー、リアディフューザー、TRDエンブレムは赤色とした。
インテリアには、「ソフテックス」と呼ばれるトリムをフロントシートに採用。ブラックのシートや革巻きステアリングホイール、ダッシュボード、ギアシフトなどにはアクセントとしてレッドのラインやステッチが施されている。また、ギアシフトにはTRDロゴが型押しされている。更に、鮮やかな赤いシートベルトも装備された。
また、アップグレードが施された「アヴァロンTRD」も同時に発表された。価格については未発表だが、「カムリTRD」と「アヴァロンTRD」は、米国では2020年モデルとして2019年秋に発売される予定。