欧州三菱、コンパクトSUV『ASX』大幅改良モデル発売・・欧州市場

欧州事業統括会社ミツビシモーターズ・ヨーロッパビーブイは、欧州市場向けのコンパクトSUV『ASX』を大幅改良し、2024年6月より欧州の一部市場で販売を開始すると発表した。

『ASX』は、アライアンスパートナーであるルノーよりOEM供給を受ける「CMF-B」プラットフォームを採用した2列5人乗りのコンパクトSUVで、2023年3月に欧州で販売を開始。また、新型『ASX』は、2024年5月よりスペインのルノー バリャドリード工場で生産を開始する。

今回の大幅改良では、フロントフェイスを一新し、洗練されたモダンなデザインを実現。さらに、コネクティッド機能や安全機能を追加することで、利便性や安全性を高めている。

パワートレーンは、HEVモデル、マイルドハイブリッドモデル、ガソリンエンジンモデルを設定。
HEVモデルでは、1.6リッターガソリンエンジンに駆動用と発電用の2つのモーター、マルチモードオートマチックトランスミッションと、1.2kWhの駆動用バッテリーを組み合わせた。また、バッテリー残量を温存しながら走行する「Eセーブ」モードを新たに採用。駆動用バッテリーの充電を40%以上に保つことができるため、EV走行したい場面や急坂などモーターによるエンジンのアシストが必要な場面に備えて、電池残量を確保しておくことが可能。マイルドハイブリッドモデルは、1.3リッター直噴ガソリンターボエンジンに6速MTか7速DCTを搭載。ガソリンエンジンモデルは、1.0リッターガソリンターボエンジンに6速MTを搭載している。

外観デザインは、三菱自動車のデザインアイデンティティである「ダイナミックシールド」をより強く印象付けるフロントフェイスに一新。バンパー中央部を大胆にブラックアウト化することで「ダイナミックシールド」を強調。さらに、立体的で奥行き感のあるサテンシルバーのグリルモチーフを組み込んで一体化させることで、ダイナミックかつ堅牢な印象を両立。LEDヘッドライトは、L字型とスリット状の造形を組み合わせ、洗練されたモダンな印象に仕上げた。また、ダイヤモンドカット加工を施したブラックの18インチのアルミホイールを新たに採用し、スポーティな逞しさを表現している。

コネクティッド機能として、10.4インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオを新たに採用するとともに、三菱車で初めてのGoogle搭載車として、コネクティッドサービスを充実。音声で電話やメール、音楽の再生、リマインダーの設定、車内の温度調整などができるGoogleアシスタントやナビゲーション機能、リアルタイムの交通情報を提供するGoogleマップ。スマートフォンのように音楽やポッドキャストなどのアプリをダウンロードできるGoogle Playが使用可能となっている。また、コネクティッド機能を強化する新開発のモバイルアプリ「My Mitsubishi Motors」を展開。スマートフォンから駐車位置の確認などが可能となり、日常生活での使い勝手を向上させる。

安全機能では、駐車可能位置を自動で検知し、車庫入れや前向き駐車、縦列駐車をサポートするパークアシストや車両周囲の障害物などの確認を補助するアラウンドビューモニターを装備し、駐車時の安全性と利便性を高めている。また、後退時交差車両検知警報システム[RCTA]をはじめとする予防安全技術を充実させることで、快適かつ安全・安心な運転をサポートするとしている。