日産、新型『パトロールNISMO』世界初公開
日産は、7月より中東地域で販売開始予定の新型『パトロールNISMO』を世界初公開した。

現在、中東市場では、『パトロール』のタフさをより強調した『パトロールPRO-4X』が販売されている。今回の新型『パトロールNISMO』は、日産のモータースポーツ活動から生まれたハイパフォーマンスブランド「NISMO」がSUVの力強さとサーキット由来の高い技術を組み合わせて開発したモデル。モータースポーツ由来の『パトロールNISMO』を追加することで、ユーザーにより幅広い選択肢を提供する。



新型『パトロールNISMO』のエクステリアは、NISMOを表現する赤いアクセントと、優れた空力性能を両立したパーツを装備。フロントフェイスは、縦と横のラインによって構築されたVモーショングリルと、立体的なハニカムメッシュを採用し、ラジエーターへの空気流入を最適化。フロントバンパー左右に設けられたエアカーテンと、カナード形状のフロントスポイラーによって風の流れをコントロールすることで空気抵抗の低減とともにダウンフォース効果を生み出す。リアは、延長されたリアスポイラーと、エッジが重なって見えるレイヤードディフューザー形状のリアバンパーによって、車両後方の風の流れを整流し空気抵抗を低減。さらに、バンパーの両端にエアスプリッターを配することでボディサイドからの風の流れを理想的に剥離させる。また、ブレーキの冷却性性能を高めるデザインを採用した新設計のフロントバンパーにより、ブレーキディスクの温度を6%低下させることで高負荷走行時にも安定した制動を確保。リアの空力ディフューザーは、迫力だけでなく空力性能を高めるデザインとし、高速走行時の安定性とハンドリングを向上させるとしている。




インテリアは、ダッシュボード、シート、ステアリング、ドアパネルをブラック基調としながら精巧な金属調のフィニッシャーと、高級感を感じるスエード調の表皮を採用。また、赤いシートベルトやスタータースイッチ、カーボン調加飾を随所に配置することで、高性能モデルならではの雰囲気を演出。ヘッドレスト部分にNISMOロゴが刺繍されたスポーツシートは、本革と赤いスエード調素材の表皮を組み合わせるとともに、電動ボルスター調整機能を採用することで、体の滑りを抑えながらしっかりと身体をホールドする。そのほかにも、専用サスペンションや専用エキゾーストなどNISMOならではの高いパフォーマンスを発揮させる装備やスポーティ感を演出するアルミ製ペダルなどを採用し、NISMOモデルを所有する喜びを提供する。



新型『パトロールNISMO』には、NISMO専用チューニングにより最高出力495HP/5600rpm、最大トルク700Nm/3600rpmを発生するV型6気筒3.5リッターツインターボ「VR35DDTT」エンジンを搭載。トランスミッションは、エンジンの高出力化に合わせてチュ―ニングされた9速ATとパドルシフトを採用。また、このエンジンには、NISMO専用の赤いエンジンカバーとスペシャルメタルプレートが装着されている。


