日産、新型『パトロール』を中東で発表
日産の子会社である中東日産会社は、9月3日にアラブ首長国連邦アブダビで開催したイベントで、7代目となる新型『パトロール』を発表した。11月1日からアラブ首長国連邦、サウジアラビアおよび中東地域にて販売開始予定。価格は、$6万5000~(USD)。
新型『パトロール』の外観は、強靭性と耐久性を感じさせる「unbreakable(壊れることのない頑丈性)」を体現。フロントのVモーショングリルの左右に配した印象的なC形ヘッドライトは、「アダプティブ ドライビング ビーム(ADB)技術」を採用し、最適な視界を確保。22インチの合金ホイールは、路上での存在感を高め、オフロード性能に必要なロードクリアランスも実現。
内装は、快適さと最先端のテクノロジを融合させて、全ての搭乗員に快適なドライブ体験を提供。2つの14.3インチのディスプレイを配したインフォテインメントシステムは、Googleビルトインを搭載した日産コネクト2.0を採用し、「ナビゲーション」「セキュリティ」「エンターテインメント」を1つのプラットフォームに統合。ユーザー自身のデジタルライフと車両の連携をよりシームレスに行なえるようになっている。また、ディスプレイには、障害物やナビゲーションのヒントをリアルタイムで投影する「Invisible-to-Visible技術」を採用。さらに、「ウルトラワイドビュー」により視野は170度にまで拡大し、「インビジブルフードビュー」は、車両の真下を透過して確認できるなど、オフロードや狭いスペースでも安全な運転サポートを実現。さらに、新たに搭載した「バイオメトリッククーリング」は、内蔵された赤外線センサーが乗員の体温を検知し、快適な車内環境を保つように温度と風量の自動調整を実施。さらに、12個のスピーカーからなる「クリプシュプレミアムオーディオシステム」、64色から選べる「アンビエントライトシステム」がより快適な乗員空間を演出。
パワートレインは、最高出力425PS/で、最大トルク700Nm発揮する新型のV型6気筒3.5リッターターボエンジンを搭載。新型エンジンは、従来のV8エンジンと比較して出力で7%、トルクは25%向上し、燃費も大幅に改善。9速ATを介して動力を路面に伝え、市街地から険しい地形にいたる様々な地形でもより質の高いドライビング体験を実現。また、日産初採用の4WDトランスファーモードインターロックシステムによって、シームレスなモードの切り替えを可能にしている。さらに、走行シーンによって適切な車高に調整することを可能にした「アダプティブエアサスペンションシステム」も標準装備。通常走行時は、車高を下げることで空力性能を確保。乗員の乗降時は、さらに車高を下げて乗り降りや荷物の載せ降ろしをサポート。ドライブモードは、「標準」「砂地」「岩場」「わだち」「エコ」「スポーツ」の6種類から選択可能となっている。
運転支援技術は、「プロパイロット」を中東地域で初採用。車速調整や車線維持に加え、ナビゲーションデータを活用して、カーブやインターチェンジでの車速を自動調整する機能も備えている。