日産、子守り支援ロボット『イルヨ』車内置き去り事故を防止する新機能「マダイルヨ」追加
日産は、赤ちゃん本舗と協業で開発した子守り支援ロボット『INTELLIGENT PUPPETイルヨ』のコンセプトモデルに、子どもの車内置き去り事故を防止する新機能「マダイルヨ」を追加したと発表した。
『イルヨ』は、後部座席のチャイルドシート横に設置するロボット『イルヨ』と、運転席横のドリンクホルダーに設置するロボット『ベビーイルヨ』の2体で構成されている。機能を使用するには、『ベビーイルヨ』に「ここにいるよ」「いないいない、ばぁ」「こっちだよ」「お歌を歌うよ」というウェイクワードを投げかけることで、後部座席の『イルヨ』が作動。手を振る動作や「いないいないばあ」などの動きでチャイルドシートに座る赤ちゃんをあやすことが可能。なお、『イルヨ』は、表情認識カメラを備え、子どもの目が開いているか閉じているかを認識することができる。子どもの目が閉じているときは『ベビーイルヨ』の目が閉じるというギミックも備える。
今回、子どもの車内置き去り事故を防止する新機能「マダイルヨ」が追加された。新機能「マダイルヨ」では、後部座席のチャイルドシートに設置した『イルヨ』と保護者のスマートフォンを無線で接続し、その接続の強弱から距離を推定し、『イルヨ』と保護者が離れていないかを検知。さらに、『イルヨ』の表情認識カメラが車内に子どもが残されているか否かを確認する。『イルヨ』が保護者と閾値(現状は約3m前後で設定)以上離れ、かつ車内に子どもが残っていると認識すると保護者のスマートフォンに警告通知を送り、子どもの車内置き去りが起きてしまっていることを知らせる。
但し、『イルヨ』については、まだコンセプト段階で製品化の具体的なめどは立っていないものの、体験会などを実施することで、子どもの車内置き去り事故防止の啓蒙活動としても活用していく、としている。