三菱自動車、『アウトランダーPHEV』大幅改良モデル・・10月31日発売

三菱自動車は、『アウトランダーPHEV』大幅改良モデルを10月31日に発売する。価格は、526万3500円~668万5800円。
なお、『アウトランダーPHEV』は、令和5年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の対象となり、55万円の補助金を受けられる。

大幅改良では、新たに最上級グレード「P Executive Package」を加え、「P」「G」「M」の4グレード展開となった。
今回、新設定された「P Executive Package」は、ヤマハと共同開発した上級グレードオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」を標準装備し、同グレード専用の「セミアニリンレザーシート」を採用。べーシックな「M(5人乗り)」は、運転支援技術と予防安全技術など最新機能を装備。充実装備の「G(5人乗り/7人乗り)」は、20インチアルミホイールやコネクティッド機能、エレクトリックテールゲートなどを採用。上級仕様の「P(7人乗り/5人乗り)」は、上質な内外装と運転席・助手席シートベンチレーションやリアシートヒーター、3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコンなどの快適装備を標準装備。また、ユーザーからの要望が多かったという5人乗り仕様を「P」「P Executive Package」に設定している。

エクステリアは、フロントアッパーグリルをスムースな造形にして質感を向上。フロントとリアのスキッドプレートでは、立体的なデザインへの変更に加え、カラーをチタニウムグレーとした。また、リアコンビネーションランプをスモークタイプとし、Tシェイプのストップランプを際立たせるとともに、ターンランプ、バックランプをLED化。アルミホイール(20インチ、18インチ)は、より上質感と力強さを表現した新デザインへと変更することで、力強く存在感のあるデザインをさらに強調した。ボディカラーは、ソリッド色調グレーに光の当たり方によってブルー色のハイライトが映る特別なカラー「ムーンストーングレーメタリック」を新採用。ボディサイズは、全長4720㎜×全幅1860㎜×全高1750mm(Mのみ全高は1745mm)、ホイールベース2705mm。

インテリアは、最上級仕様のセミアニリンレザーシートのデザインを変更するとともに、シートやインストメントパネルなどに新色の「ブリックブラウン」を採用することで、モダンでラグジュアリーな落ち着きのある室内空間を実現。スマートフォン連携ナビゲーションは、モニターサイズを従来の9インチから12.3インチに大型化し、コネクティッド機能(MITSUBISHI CONNECT)の機能拡充により、ナビゲーション上でPlaces API(Googleによる目的地検索)やストリートビュー、航空写真ビューを見ることが可能になった。また、運転席/助手席には、体とシート間の熱こもりを防ぎ快適なドライブを提供するシートベンチレーションやデジタルルームミラー(フレームレス)などを採用し、利便性と快適性を高めている。その中でも、ヤマハと三菱自動車がアウトランダーPHEV専用に共同で開発したオーディオシステムを搭載。このオーディオシステムは、「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」/「Dynamic Sound Yamaha Premium」の2種類が用意され、ともにアーティストの息遣いまでも再現する、クリアで高い解像度の中高音やリアルな音へのこだわりを追求。また、スピーカーを搭載しているドアパネルの隙間を塞いでスピーカーボックスの役割を与えるとともに、スピーカー取付部の剛性も向上することで不要なノイズの発生を低減。これらによって太く躍動感のある低音を実現。最上級グレード「P Executive Package」で採用する「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」では、計12個のスピーカーとデュアルアンプの搭載に加え、車速に応じて音量や音質を自動調整し、ロードノイズの影響を低減するサウンド補正機能により、あらゆる走行条件でも常に最高の音楽体験を提供する。加えて「P」「G」「M」グレードに採用の「Dynamic Sound Yamaha Premium」では、ウーファーの同軸上にツイーターを配置したコアキシャルスピーカーをリアに採用して計8個のスピーカーを搭載し、高音から低音まで幅広い音域表現を実現している。

パワートレーンは、リチウムイオンバッテリーを刷新。バッテリー容量を従来の20kWhから約10%増の22.7kWhとした。それにより、「M」グレードのEV航続距離が従来の87kmから106km(WLTCモード)に向上。その他グレードでは、83kmから102km(WLTCモード)と約20km伸長。さらに、PHEVシステムは、最高出力を約20%向上。また、アクセル操作時のモータートルク特性をマイルドな仕様にすることで、車両挙動が安定し快適性を向上させている。また、今回新たに走行速度やエンジンなどの状況に応じて自動的に開閉させるグリルシャッターをフロントバンパーグリル内に採用したほか、床下アンダーカバーやリアバンパーの形状を見直すことで空力性能が向上したのに加え、走行抵抗の低減やPHEVシステムなどの効率化により、ハイブリッド燃料消費率(WLTCモード)を「M」グレードで従来の16.6km/Lから17.6km/Lに、その他グレードで16.2km/Lから17.2km/Lへ燃費向上させている。
足まわりは、サスペンションチューニングを見直すとともに、タイヤを従来のブリヂストン「ECOPIA H/L 422 Plus」からブリヂストン「ALENZA(アレンザ)001」に変更。これにより、路面からの振動やショックを低減し、より上質で安定した乗り心地を実現。さらに、電動パワーステアリングのアシスト力の最適化と、出力の向上による「S-AWC制御」の見直しによって旋回中の安定性も高めている。