レクサス、新型『ES』を世界初公開・・日本で2026年春ごろ発売予定

レクサスは、新型『ES』を「上海モーターショー(4月23日〜5月2日開催)」で世界初公開した。日本での発売は2026年春ごろを予定している。

8代目となる新型『ES』のデザインでは、次世代BEVコンセプト「LF-ZC」のデザインに着想を得た表現に挑戦し、新型『ES』からはじまるレクサスの新たなデザインを体現。エクステリアは、広い後席を実現するパッケージと、セダンが最も美しく見えるプロポーションの両立を追求。ボディカラーは、ビジネスからプライベートまで様々なシーンで使えるカラーラインアップとして、新色を含む7色を設定。新色は、BEVのクリーンなイメージを表現するブルーエフェクトがハイライトに現われるソリッドライクカラー「SOU(蒼)」を採用。ボディサイズは、全長5140㎜×全幅1920㎜×全高1555〜1560mm、ホイールベース2950mm。従来モデルとの比較では、全長が165mm、全幅が55mm、全高が110〜115mm、ホイールベースが80mm、それぞれ拡大されている。

インテリアでは、世界初の「レスポンシブヒドゥンスイッチ」により物理スイッチを内装に同化させるとともに、パーソナライズされた体験価値を提供する「センサリーコンシェルジュ」をレクサス初採用。その他にも、先進性と利便性を高めた次世代のマルチメディアや進化した「LEXUS Safety System+」などの先進安全技術が積極的に採用されている。

新型『ES』では、HEV(ハイブリッド車)の「ES300h」「ES350h」と、BEV(バッテリー電気自動車)の「ES350e」「ES500e」をラインアップ。
HEVモデルでは、「ES300h」に直列4気筒2.0リッターハイブリッドシステムを採用し、直列4気筒2.5リッターハイブリッドシステムも新システムとして刷新。また、動力性能にさらに磨きをかけた「ES350h」が新たにラインアップに加わり、4WDモデルも設定。新2.5リッターハイブリッドシステムでは、パワーコントロールユニットと、トランスアクスルを一体化した「eAxle」がパワーユニットの小型軽量化に寄与しているほか、バッテリーの高出力化を実現。直列4気筒2.5リッターエンジンとの組み合わせと専用の制御ロジックにより、優れた加速性能と低燃費を高次元で両立。加えて、パワーユニットの剛性強化により、パワーユニットに起因する振動を控え、静粛性にも寄与。パフォーマンスでは、システム出力182kW(247.4PS)を発生する「ES350h」が、0-100km/h加速7.8〜8.0秒。

BEVモデルでは、約685kmの航続可能距離を実現する2WD(FF)モデルの「ES350e」と、4WDモデルの「ES500e」を設定。レクサスがこれまで培った電動化技術を積極的に活用しながら専用開発を施し、刷新した「TNGAプラットフォーム(GA-K)」のよさを最大限に引き出すシステムを採用。加えて、BEV専用の大容量電池を床下に配置することで、低重心化と安定した走行性能を実現。「ES500e」では、路面や走行状態を問わず常に四輪駆動力を緻密に制御する「DIRECT4」を採用し、電動化技術が実現するより優れた操縦安定性と、運転する楽しさを両立。「ES500e」に採用する四輪駆動力システム「DIRECT4」は、車輪速センサー、加速度センサー、舵角センサーなどの情報を用いて、前輪:後輪=100:0〜0:100の間で制御し、発進加速性、操縦安定性の向上、低電費に貢献。レクサスが培ってきた電動化技術と 車両運動制御技術を融合し、ドライバーの感性に寄り添った走りを実現。パフォーマンスでは、システム出力252kW(342.6PS)を発生する「ES500e」が、0-100km/h加速5.9秒。BEVモデルの航続距離(CLTCモード)は、2WD(FF)モデルの「ES350e」が約685kmで、4WDモデルの「ES500e」が約610km(目標値/19インチタイヤ装着時)となっている。

新型『ES』の開発にあたっては「Experience Elegance and Electrified Sedan」をコンセプトに掲げ、静粛性と乗り心地をさらに向上させるとともに、ユーザーのニーズに寄り添いあらゆるシーンで上質な移動体験を提供するセダンを目指した、としている。