レクサス、ステアバイワイヤシステム初採用新型EV『RZ』世界初公開

レクサスは、3月12日に「ステアバイワイヤシステム」を初導入した新型バッテリーEV(BEV)『RZ』をベルギーで発表した。2025年秋以降、順次各地域で発売を予定している。
今回、発表された新型『RZ』では、従来のコクピットに大きな変革をもたらす「ステアバイワイヤシステム」を初導入のほか、BEVシステムを全面刷新し、モーターの高出力化や航続距離の伸長、充電時間の短縮を実現。


新型『RZ』に搭載された「ステアバイワイヤシステム」は、従来のタイヤとステアリングが機械的に結合するシステムとは異なり、電気信号によってタイヤの動きを制御するため路面からドライバーに伝わる振動を効果的に抑制すると同時に、路面の状態をセンシングし運転に必要な情報のみをドライバーへ伝達する。また、車速に応じたステアリングギヤ比の制御により、低速運転時の車両の取りまわし性だけでなく、ワインディングでの軽快な走行を可能にする俊敏性や自動車専用道路などの高速走行時の高い安定性も実現。さらに、「ステアバイワイヤシステム」用ステアリングホイールが採用され、中立位置から左右約200度の範囲でステアリング操作が可能となり、ステアリングホイールを大きく回転させる必要がなくなっている。


新型『RZ』欧州プロトタイプとして公表されたモデルラインアップは、システム最高出力280kW(380.6PS)/航続距離500kmの4WDモデル「RZ500e」、システム最高出力165kW(224.3PS)/航続距離575kmの2WD(FF)モデル「RZ350e」。さらに、F SPORTモデルとして「RZ550e”F SPORT”」が追加設定され、前後モーターの高出力化を施して最大システム出力300kWを発生させるとともに、レクサス初採用の「インタラクティブマニュアルドライブ(Interactive Manual Drive)」を搭載。加減速におけるシフト操作時の高揚感を高めるサウンド演出など、スポーティでダイレクト感ある走りと操る歓びを体感できるモデルを用意。


また、新型「eAxle」による電力の大幅な損失低減とバッテリーの大容量化に加え、制御の最適化を進めることでさらに航続距離を確保。AWDモデルで約14%(500km)、FWDモデルにおいては約20%(575km)と大幅に航続距離を伸長させた。バッテリーの大容量化とバッテリーパック構造の最適化、車載充電器の充電性能と各機能のレベルアップにより、充電性能を向上。最大30分以上の充電時間短縮を図った。特に低温環境下においては、新たに設定した「電池プレコンディショニング機能」を使用することで、充電開始前からあらかじめ電池温度が最適な状態に調整され充電時間の遅延を解消。そのほかにも、プラットフォームの改良による走りの基本性能の磨き上げと電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」の特性を見直すことで、走りのコンセプト”The Natural”を磨き上げより自然で気持ちの良い走りの味「Lexus Driving Signature」を深化させたとしている。







「RZ550e “F SPORT”」(ニュートリノグレー&ブラック)






















