メルセデスベンツ、新型エンジン『GLA180』に搭載・・ラインアップに追加もあり
メルセデスベンツ日本は、都市型SUV『GLA180』に新型エンジンを採用し、BSGと48V電気システムを搭載するとともに、『メルセデスAMG GLA 45 S 4MATIC+』をラインアップに追加して発売した。
価格は、『GLA180』が588万円、『メルセデスAMG GLA 45 S 4MATIC+』が1032万円。
『GLA180』のパワートレーンは、直列4気筒1.4リッターターボエンジンと、BSG、48Vボルト電気システムを搭載。最高出力100kW(136PS)で、最大トルク230Nmを発生するターボエンジン「M282」や新技術を採用することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現。
「M282」エンジンは、「デルタ形シリンダーヘッド」が採用され、シリンダーヘッドが三角柱を横に寝かした形状となっており、通常のシリンダーヘッドに比べると装着時の高さがある。一方、幅や重さが小さくて軽量化、省スペース性能が向上している。この高圧縮比4気筒エンジンは、ノイズの低減に力が注がれ、吸気ダクトにヘルムホルツ共鳴器を採用。触媒コンバーターには、遮音シールを施したほか、カバーにもノイズ低減とい役目もある。さらに、スターターと、ジェネレーターを兼ねるモーターのBSGと48V電気システムは、回生ブレーキなどにより発電した電気を約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電。振動の少ないエンジン始動や素早いギヤシフトなど必要に応じて最高出力10kW(14PS)の動力補助を行ない、燃費低減効果だけでなくパワートレーンの総合性能を引き上げている。
『メルセデスAMG GLA 45 S 4MATIC+』のエクステリアデザインは、シャープな印象を与えるヘッドライトデザインと、新デザインのフロントバンパーとボンネットエンブレムを採用。LEDリアコンビネーションランプのデザインも変更し、シャープな印象を付与。ホイールデザインも刷新され、足下をスポーティに演出する21インチAMGアルミホイールを採用。ボディカラーには、新色「ハイテックシルバー」「スペクトラルブルー」を追加している。
インテリアでは、新世代のステアリングホイールを採用し、3本のツインスポークにより、近未来的なスポーティさを演出。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性も有している。従来は、タッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していた「アクティブディスタンスアシストディストロニック」使用時のハンズオフ検知機能のために、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用することで、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識されるようになり、使い勝手を向上させた。また、センターコンソールに設置していたタッチパッドを廃止し、すっきりとしたインテリアデザインとなった。
『メルセデスAMG GLA 45 S 4MATIC+』は、『GLA 45 S』にツインスクロールターボチャージャーや可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」を採用し、最高出力310kW(421PS)、最大トルク500Nmを発生する直列4気筒2.0リッターターボエンジンの「M139」を搭載。エンジンは、最大トルクを5000~5250rpmの範囲で発生するなど、トルクカーブが自然吸気エンジンに近い特性を実現し、ピュアスポーツカー並みのエンジン性能を備えている。「M139」エンジンに組み合わされるAMGスピードシフトDCT8速デュアルクラッチトランスミッションは、全速度域での自然な加速性能に加え、素早いシフトとシフトアップ時の最適なギヤのつながりが得られるようにセッティングされ、俊敏かつダイナミックで気持ちのいい加減速を実現。エグゾーストシステムには、自動制御のフラップを装備しており、選択したドライブモードに応じ、バランスの取れた音色からドライバーの感性を刺激するモータースポーツ譲りのエグゾーストサウンドまで切り替えられる。シリンダーブロックは、クローズドデッキ構造を採用し、最大160barの燃焼圧を可能とし、シリンダーライナーにはピストンと、シリンダーの間に発生する摩擦を低減する目的で、特許技術のNANOSLIDEのコーティングが施されている。
ドライブモードは、6モード用意されており、センターコンソールのAMG DYNAMIC SELECTと、AMGパフォーマンスステアリングのスイッチで様々な状況に最適な制御を選択可能。各ドライブモードでは、エンジン、トランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリングの制御が変更できる。また、ドライブモードとは独立して、マニュアルシフトへの切り替えなどがセンターコンソールの液晶表示ボタンで操作することができるようになっている。
対話型インフォテインメントシステム「MBUX」は、標準装備となり、「Hi, Mercedes」をキーワードとして起動。音声認識機能は目的地入力、電話通話、音楽選択、気象情報といったインフォテインメント機能に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明などの多様な機能にも対応。また、音声認識だけではなくタッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタンでも様々な操作をすることができ、ドライバーの好みや運転状況に応じて使い分けられる。さらに、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示されるMBUX ARナビゲーションやDolby Atmosに対応したBurmesterサラウンドサウンドシステムも採用されている。