メルセデスベンツ、新型『E300エクスクルーシブ』専用フロントデザインなど採用・・ISG 搭載モデル
メルセデスベンツ日本は、Eクラスに新型『E300エクスクルーシブ』を追加し、3月22日より発売した。
価格は、セダンモデルの『E300エクスクルーシブ(ISG 搭載モデル)』が1126万円、ステーションワゴンモデルの『E300ステーションワゴンエクスクルーシブ(ISG 搭載モデル)』が1139万円。この2モデルは、右ハンドル仕様となる。


新型は、デザインの刷新と、全モデルのパワートレーンを電動化。内装は、ナッパレザーで仕立てた高級感のある空間に加え、センターディスプレイと、助手席ディスプレイを一体型にした「MBUX(メルセデスベンツユーザーエクスペリエンス)スーパースクリーン」、サードパーティ製のアプリケーションも使える最新世代のMBUXなど、機能性と快適性を大きく向上させている。
今回、追加された『エクスクルーシブ』は、ボンネットのスリーポインテッドスターマスコットと、3本のルーバーを備えたラジエーターグリルが特徴の専用フロントデザイン「エクスクルーシブライン」を新型Eクラスで唯一設定したモデル。
夜間や夕暮れなどにラジエーターグリルが白く光るイルミネーテッドラジエーターグリルも標準装備し、オプション設定のAMGラインパッケージを選択すると3Dデザインかつ、中央のスリーポインテッドスターが一体化しているフロントグリルやシングルルーバー、周囲を縁取るクロームサラウンドなど、さらに特徴的なフロントマスクとなる。ボディサイドは、別々に走る2本のキャラクターラインがスポーティ性を強調。精巧にデザインされた曲面形状の効果を最大限に引き出し、独特な光の戯れを演出する立体的で彫刻のような造形を具現化。さらに、ボンネット左右端のシールと、フロントグリル内蔵エアロリップの初採用や前後輪の前方に設置された特殊スポイラー、ボディに格納されるシームレスドアハンドルなどで、セダンがCd値0.23、ステーションワゴンがCd値0.26と、優れたエアロダイナミクスを実現している。

内装は、大きなトリムパネルがダッシュボード中央まで伸び、オプション設定の浮かんでいるように見えるセンターディスプレイ「MBUXスーパースクリーン(助手席一体型ディスプレイ)」の大型ガラス面がセンターから助手席まで広がるデザインを採用。カバーガラスは、輪郭をダイナミックにデザインし、ガラス面の上側の輪郭に沿ってエアアウトレットの細長いノズルバンドを納め、キャビン中央と左右両脇のエアアウトレットをつないで一体感を演出。標準設定のレザーARTICO仕様シートは、各パネルに精緻な縦方向のうねを形作る仕上げが施されるほか、レザーエクスクルーシブパッケージを選択すると本革(ナッパレザー)にシートの形をなぞるダイヤモンドステッチが施される。また、レザーエクスクルーシブパッケージには、シートヒーター機能と、シートベンチレーター機能(運転席・助手席)も標準装備となる。さらに、AMGラインパッケージを選択するとレザーARTICO/MICROCUT(スウェード調ファブリック)を使用したシートになり、レザーエクスクルーシブパッケージも同時選択すると本革(ナッパレザー)シートになる。


オプション設定の「3Dコックピットディスプレイ」は、ドライバーを向いた2つのカメラを搭載し、ドライバーの左右それぞれの視線を追跡する技術によって、特殊なメガネを使用せずに常にドライバーに3D映像を見せることが可能。また、「MBUX ARナビゲーション」は、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、進むべき道路に矢印が表示され、より直感的に進む道が判断できる。
なお、サードパーティ製アプリのインストールを可能にする新たなオペレーティングシステムを開発・搭載。2024年3月時点で、SNSの「TikTok」、モバイルゲームの「Angry Birds」、ビデオ会議の「Webex by Cisco」「Zoom」、Webブラウザの「Vivaldi」、ポッドキャストの「Pocket Casts」などがラインアップされている。
パワートレーンは、単体で最高出力190kW(258PS)、最大トルク400Nmを発生する新型の直列4気筒2.0リッターターボエンジン「M254」を搭載。トランスミッションは、「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用し、1速~9速までの変速比幅が広くエンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を両立。エンジンと、トランスミッションの間に配置される電気モーターのISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)により、短時間に最大で17kW(23PS)、205Nmのブーストを可能としている。
走行性能は、後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾けて回転半径を小さくすることで扱いやすくし、約60km/hを超えるとリアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大2.5度操舵することで走行安定性を向上させる。最小回転半径は、セダンが5.0m、ステーションワゴンは5.4mとなる。さらに、連続可変ダンピングシステムADS+と、エアサスペンションを組み合わせた「AIRMATIC」を標準装備し、セルフレベリング機構によって乗員や荷物の重さに関係なく地上高を一定に保つことで、高い快適性を実現している。

