ポルシェ、新型『タイカン4』『タイカンGTS』予約開始
ポルシェジャパンは、11月13日に新型『タイカン4』『タイカンGTS』の予約受注を開始した。価格は、『タイカン 4』が1416万円、『タイカン GTS』が1952万円。
今回、EV(電気自動車)の『タイカン』には、新たに『タイカン4』と『タイカンGTS』が加わり、2つのボディバリエーション、4WDと後輪駆動。さらに、300kWから760kWまでの様々な出力レベルの「ポルシェE-パフォーマンスモーター」により、11のバージョンを設定。なお、今回デビューした新型『タイカン GTS』をはじめ、『タイカン ターボ』『タイカン ターボ S』『タイカン ターボ GT(ヴァイザッハパッケージ装着車両含む)』では、これまでの右ハンドル仕様に加えて、左ハンドル仕様の導入が開始される。
追加となった新型モデルは、先代モデルの出力を最大80kW上まわる新型リアアクスルモーターを備えた先進のパワートレーン、最適化されたソフトウェアを使用する改良型パルスインバーター、より強力なバッテリー、改良されたサーマルマネジメント、次世代ヒートポンプ、改良された回生および4WDストラテジーなど、複数の要因によって性能と効率の両面が向上。加速タイムと充電時間が短縮されている。さらに、高速からの減速時の最大回生性能は、400kWまで向上させ、航続距離も伸長。標準装備を充実させたほか、最新世代のポルシェドライバーエクスペリエンスが装備される。エントリーレベルの新型『タイカン 4』スポーツセダンには、初めて4輪駆動が設定された。また、『タイカン』の全モデルで新しいボディカラーを設定。レジェンドカテゴリーには、「スレートグレーネオ」と「ペールブルーメタリック」。ドリームカテゴリーには、「パープルスカイメタリック」が加わった。
4輪駆動の『タイカン』の中でもっとも効率に優れる新型『タイカン 4』スポーツセダンの性能は、『タイカン』のベースモデルに相当。フロントアクスルとリアアクスルにそれぞれ1基の電気モーターを搭載した『タイカン 4』は、後輪駆動のタイカンよりも走行安定性が高く、トラクションも向上。これは加速値にも反映されており、『タイカン 4』の0-100km/h加速は4.6秒で、80kgの重量増にもかかわらず後輪駆動モデルを0.2秒上まわっている。また、標準装備のパフォーマンスバッテリーまたは、オプションのパフォーマンスプラスバッテリーのどちらをアンダーボディに装着するかによって、ローンチコントロール使用時に最大300kWまたは320kWのオーバーブースト出力が得られるようになる。航続距離もバッテリーの種類によって異なり、パフォーマンスバッテリーを使用した場合は、最大559kmで、パフォーマンスプラスバッテリーを使用した場合は、最大643km(いずれもWLTP)の走行が可能。これによって、この2つのバージョンは、対応する『タイカン』モデルの値をわずかに35kmほど下まわりながらも4輪駆動モデルの中では十分な航続距離を確保している。
エクステリアでは、19インチタイカンエアロホイール、ブラックのブレーキキャリパー、LEDマトリックスヘッドライトなど、標準装備を充実。さらに、ポルシェ トラクション マネジメント(PTM)とPASMを備えたアダプティブエアサスペンションも標準装備される。
インテリアでは、フロントコンフォートシート(8Way電動調整機能付)、ブラックパーシャルレザートリム、ダークシルバーアクセントパッケージ、レザーマルチファンクションスポーツステアリングホイール、シルバーブラッシュアルミニウムドアエントリーガード、サウンドパッケージプラスを標準装備。パーシャルレザーインテリアには、スレートグレーのほかブラック/チョークベージュのツートーンバージョンも用意されている。
スポーティなオールラウンダーである新型『タイカン GTS』は、ローンチコントロールを使用した場合、先代モデルを75kW上まわる最大515kWのオーバーブーストパワーを発生するターボモデルを除いてもっともスポーティなモデル。標準装備のスポーツクロノパッケージに搭載された新しいプッシュトゥパス機能は、ボタンにタッチするだけで最大70kWのブーストを10秒間呼び出すことが可能。新型『タイカン GTS』では、プッシュトゥパス機能にも特にスポーティな特徴があり、低速走行時もトルクがローンチコントロールレベルまで上昇し、『タイカン ターボ GT』と同様にブーストは、メーターパネルのカウントダウンタイマーによって表示され、スピードメーターのアニメーションリングでダイナミックな演出がされる。0-100km/h加速は、先代モデルよりも0.4秒速い3.3秒で、0-200km/h加速は従来よりも1.6秒短縮された10.4秒を記録。航続距離も120km以上向上し、最大628km(WLTP)となった。
エクステリアは、「GTS」特有のブラックやアンスラサイトグレーのディテールが数多く施されるほか、ブラック(ハイグロス)のインレイを備えたスポーツデザインのフロント/リアエプロンが新たに採用された。標準装備のタイカン ターボ S エアロデザインホイール(20インチ)と、オプションのRSスポーツデザインホイール(21インチ)は、いずれも「GTS」専用のアンスラサイトグレーに塗装されている。
インテリア素材の多くは、『タイカン ターボ GT』から採用されており、スポーティなRace-Texのエクステンションスコープと、ブラックスムースレザーのエレメントを標準装備。アダプティブスポーツシートプラス(18Way電動調整機能付)、モードスイッチと、ステアリングヒーターを備えたGTマルチファンクションスポーツステアリングホイール、プッシュトゥパス機能とサーキットモードを含むスポーツクロノパッケージも採用されている。『タイカン ターボ GT』でおなじみのGTマルチファンクションスポーツステアリングホイールには、プッシュトゥパス機能と、エネルギー回生用の2つのモードスイッチとパドルが装備され、要望に応じてブラックRace-Tex仕様を選択可能。オプションの「GTSインテリアパッケージ」には、カーマインレッドに加えてスレートグレーネオが追加された。メーターパネル、パワーメーター、スタートグラフィックには“Taycan GTS”ロゴがあしらわれ、BOSEサラウンドサウンドシステムも標準装備される。専用シャシーと、オプションのリアアクスルステアリングは、特にスポーティな印象を付与可能。「ポルシェ アクティブサスペンション マネジメント(PASM)」を含むアダプティブエアサスペンションは、ポルシェ トルクベクトリング プラス(PTVプラス)との組み合わせで標準装備される。また、専用チューニングを施したポルシェ アクティブ ライドサスペンション コントロールシステムをオプションで装備可能。ダイナミックな走行条件では、各ホイールの荷重を最適かつ個別に配分することで路面とのほぼ完璧なコンタクトを確保する。さらに、ポルシェアクティブライドサスペンション コントロールシステムは日常的なドライビングシーンにおける快適性を向上させるとした。
新型タイカン GTSのインテリア