ボルボ、『XC60』大幅改良・・内外装も刷新

ボルボカージャパンは、6月2日にプレミアムミッドサイズSUV『XC60』の仕様を変更し発売した。

価格は、マイルドハイブリッドの前輪駆動モデル「Plus B5」が789万円、全輪駆動モデル「Ultra B5 AWD」が879万円。プラグインハイブリッドの「Ultra T6 AWD Plug-in hybrid」が1029万円。

エクステリアは、より現代的で洗練された印象を付与。ボルボのアイコンであるアイアンマークとシンクロした2方向から伸びる斜線が重なり合うデザインを取り入れたフロントグリルは、最新の『XC90』とも共通のデザイン。さらに、新たなホイールデザインと、ダークカラーに変更したフルLEDテールライトも力強さを引き立てている。また、ボディカラーは、新色「フォレストレイク」「オーロラシルバー」「マルベリーレッド」がラインアップに加わった。

インテリアは、レザーフリー素材の採用を拡大。最上級「Ultra」グレードでは、従来のファインナッパレザーに加え、100%リサイクルポリエステル素材「ネイビーヘリンボーンウィーブ」を無償オプションに設定。また、「Plus」グレードには、従来の本革シートに替わり、リサイクル素材と、バイオベース素材から作られる「ノルディコ」シートを標準装備。さらに、全グレードにテイラードダッシュボードやオレフォス製クリスタルシフトノブを採用するなど、スカンジナビアンデザインならではの上質で心地よい空間の演出と、さらなる環境負荷の低減を実現。そのほかにも、トンネルコンソールには、新デザインの2+1のカップホルダーやより使いやすい位置に配置したスマートフォンのワイヤレス充電器など、利便性を高める変更を実施。さらに、ピラーやエンジンルームなどへの遮音材を追加採用し、キャビンの静粛性も高められている。今回の大幅刷新では、センターディスプレイが9インチから11.2インチに大型化し、従来と比べて解像度が21%向上。さらに、Qualcomm Technologiesの次世代のコンピューター基盤「Snapdragon Cockpit Platform」の導入により、Googleを搭載したインフォテインメントシステムは、従来と比べて情報処理速度が2倍以上に、グラフィックス生成速度は10倍向上し、より快適でスムーズな操作を実現。その新型インターフェイスでは、ホームボタンを押すことにより、地図などが表示されるメイン画面にワンタップでアクセスできるようにしたほか、ドライブモードの選択がより使いやすくなり、ホーム画面の「ドライブモード」ボタンから最適なドライブモードにワンタップでアクセスできるようになっている。また、ウィジェット機能によって、お気に入りのメディアやハンズフリー通話などに簡単に切り替えられるように進化。コンテクスチュアルバーでは、走行状況などに応じて、低速になると車外カメラのアイコンが表示されるなど、使い勝手を向上。Googleを搭載したインフォテインメントシステムは、継続的な無線ソフトウェアアップデート(OTA)で時間の経過とともに進化する仕様となっている。

安全面では、パイロットアシスト作動中にドライバーが両手でステアリングホイールを握るよう求められても反応しない場合、自動で車両を安全に停車させる機能「エマージェンシーストップアシスト機能」が追加された。