トヨタ カローラ にPHVを設定し、NEVラインナップを強化…北京モーターショー2018

トヨタ自動車は、4月25日から5月4日まで中国にて開催された北京モーターショー2018において、『カローラPHV』と『レビンPHV』を初公開した。カローラPHVは、中国における主力コンパクトセダン「カローラ」がベースになる。トヨタは、主力車種であるカローラや兄弟車のレビンにPHVを設定することにより、NEV車種の強化を図る。
NEV車種とは、中国語では新能源車で、日本語訳だと新エネルギー車(新エネ車)という。EV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)、PHV(プラグインハイブリッド車)の3仕様車が対象になる。ただし、日本で人気のあるハイブリッド車は含まれない。
このカローラPHVは、EVモードの航続として50km以上を想定しており、レビンPHVと共にトヨタ初の海外生産となるPHVとして、2019年より中国での現地生産を開始する予定だ。
因みに「プリウスPHV」は、日本では3代目後期型から設定されている。現行モデルになる2代目は、2017年2月にフルモデルチェンジされ、販売を開始した。デザインは4代目プリウスと差別化されている。
2代目プリウスPHVは、リチウムイオン電池(駆動用バッテリー)の容量を25Ahに増やし、システムの効率化を行い、JC08モード・EV走行距離を68.2kmに向上。また、「デュアルモータードライブシステム」を採用し、加速性能を向上。また、デュアルモータードライブシステムは、駆動用モーターだけでなく発電用モーター(ジェネレーター)を、駆動用としても使用する。充電方法は、急速充電やAC200V/12Aの普通充電に加え、家庭の配線をそのまま利用しての充電が可能なようにAC100V/6Aの普通充電にも対応した。そして、4代目プリウスに採用されている衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」は、プリウスPHVにも採用されている。