トヨタ アイゴ 改良新型を欧州発売…セーフティセンス標準装備
トヨタ自動車の欧州法人、トヨタモーターヨーロッパは6月4日、改良新型『アイゴ』を発売した。
アイゴは欧州Aセグメントに属し、欧州における入門モデルの役割を担うコンパクトカーである。現行アイゴは2014年3月、ジュネーブモーターショー2014で発表したモデルになる。また、トヨタとPSAグループが共同開発した車種で、プジョー版は『108』、シトロエン版は『C1』と名乗る。
改良新型アイゴは、現行型がデビュー4年が経過して、初の本格改良を受けたモデルになる。外観は現行アイゴの特徴であるフロントの「X」を、さらに立体的なデザインに変更し、アイゴの個性を強調した。また、改良新型モデルでは、NVH性能を向上させ、快適性を追求している。
そして、衝突回避支援パッケージの「トヨタセーフティセンスP」を標準装備。車速が10~80km/hの範囲で、衝突の危険を察知した場合に、「プリクラッシュセーフティシステム(PCS)」が作動。ドライバーに警告を発し、ドライバーが回避行動を取らない時には、自動でブレーキをかける。また、車線逸脱警告「レーンディパーチャーアラート(LDA)」は、高速道路などにおいて、自車の走行車線をモニター。ウインカーなしで車線を逸脱した場合、ドライバーに音やサインで警告する。
1.0リットルの直列3気筒ガソリンエンジンは、環境性能を向上。最大出力は72hp、最大トルクは9.5kgmを発生。0~100km/h加速13.8秒、最高速160km/hの性能を発揮する。さらに、「エコ」グレードでは、通常モデルに対して、燃費性能を引き上げる変更を実施。その内容は、低転がり抵抗タイヤやアイドリングストップの採用、エアロダイナミクス性能の向上など。MTの4速と5速ギアは、専用レシオ化された。これらの変更によって、欧州複合モード燃費26.3km/リットル、CO2排出量86g/kmの優れた環境性能を達成している。