トヨタ新型クラウンフルモデルチェンジ、2018年6月26日発表

トヨタ自動車は、2018年6月26日に「コネクテッドカーがもたらすクルマの未来」をテーマとしたイベント「THE CONNECTED DAY」を開催、ここでフルモデルチェンジする新型クラウンを発表。また、新型「クラウン」のコンセプトモデルは、東京モーターショー(2017年10月25日~11月5日)で初披露している。

トヨタブランドの高級セダンクラウンは、1955年に初代が発売され、今回発表するフルモデルチェンジされた新型クラウンは15代目になる。また、クラウンは日本での使い勝手の良さを追求し、開発されている国内専用モデルである。なお、市販モデルは、2018年夏頃に発売を予定している。

新型クラウンは、レクサス「LS」などと同じゼロから開発した、後輪駆動用のTNGA(Toyota New Global Architecture)を採用。サスペンションの基本構成やジオメトリーまで一新し、ドイツ車と同じく剛性感が大幅に高まる「接着構造」をボディ各部に取り入れるなど、最新の生産技術も投入している。サイズは全長4910mm、全幅1800mm、全高1455mm、ホイールベース2920mm、定員は5人。

現行型のクラウンには、スポーティなモデルの「アスリート」、コンフォート系の「ロイヤル」があり、更に上級モデルという位置づけで「マジェスタ」がある。しかし、新型では3つの車種構成を廃止し、グレードとモデル全て『クラウン』として1本化する。そして、主なグレードは、スポーティ系の「RS B」、「RS/RS Four」、「RS Advance/ RS Advance Four」、コンフォート系の「G」、豪華仕様の「G Executive」、ベーシックグレードの「B」、「S」といった構成になるようです。

パワートレインは、3モデルを設定。3.5LハイブリッドにはレクサスLS、LCと同じユニットを採用。2.5Lハイブリッドは、カムリのものを縦置きにして搭載。2.0Lについては、従来型に比べて出力を向上している。

安全装備ついては、夜間歩行者検知に対応したPCS(プリクラッシュセーフティ)、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールを搭載した次世代型「トヨタ・セーフティ・センス」が適用される。
「つながるクルマ」の本格的な実現に向け、車載通信機から取得するデータを活用し、故障や整備を予知するリモート診断や、渋滞の削減、車同士がつながることによる安全技術などに取り組む。また、「CROWN Concept」の市販モデルにも車載通信機を全車標準装備し、展開を図る。

◆グレード&パワートレーン
○3.5Lハイブリッド車
V6 8GR-FXSエンジン + マルチステージ・ハイブリッドシステム
10段変速制御(シーケンシャル・シフトマチック:10段+パドルシフト)
後輪駆動
グレード構成「Gエグゼクティブ」
○2.5Lハイブリッド車
A25A-FXSエンジン + ハイブリッドシステム
電気式無段変速機(シーケンシャル・シフトマチック:6段 + パドルシフト)
後輪駆動/4WD
グレード構成「S」、「RS Four」、「RSアドバンス」
○2.0Lターボ
8AR-FTS直噴ターボ
8スーパーECT(シーケンシャル・シフトマチック:8段 + パドルシフト)
後輪駆動
グレード構成「B」、「RS」、「RSアドバンス」、「RS B」

◆コネクティッド技術&サービス
○車載通信機の100%搭載によるIoT社会への対応
車載通信機をラインアップ車に搭載し、普及していくことで取得できるビッグデータを活用し、新たな価値を提供していく。
○「一台で守る安全」から「街全体で守る安全」へ
自動ブレーキに代表される車自体の先進技術だけではなく、信号情報や車同士とつながる「ITS Connect」を普及させることで、社会全体で安全を守っていく。
○ビッグデータによるカーライフの充実化
モビリティサービスプラットフォームを活用することで、交通渋滞の情報検出による街の渋滞削減をはじめ社会問題の解決に貢献していく。また、車載通信機を介して取得した車両情報をもとに車両を遠隔で診断し、故障や整備の必要性を予知。コールセンターを活用した迅速かつ適切なサポートを行い、お客様に安心・安全を提供する。
・「ITS Connect」(ITS専用周波数で通信し、安全運転をサポート)
車に搭載したセンサーでは捉えきれない車や人の存在、信号情報を、道路と車、あるいは車同士が直接通信して取得し、ドライバーに知らせて安全運転を支援する。