トヨタがハワイで販売店主体のカーシェアサービスを開始

トヨタ自動車は7月10日、モビリティサービスプラットフォーム(MSPF)を活用したカーシェアサービス「Hui」を、米国ハワイ州で開始した。Huiはハワイ語で「グループ」を意味する。

トヨタは北米におけるコネクティッド分野の戦略事業体であるToyota Connected North Americaが、MSPFの一機能として開発したカーシェア事業用アプリケーションをServcoに提供してサービスの運営をサポートする。Huiサービスの運営は米国 ハワイ州のトヨタ販売代理店Servcoが担う。

このカーシェア事業用アプリは、スマートフォンによるドアの開閉システム、「スマートキーボックス」を用いたドアロックの開閉などの機能に加え、事業者向けに車両管理や利用者の認証、決済サービスといった機能を持つ。

カーシェアの利用者は、スマートフォンのアプリを通じて、ホノルル市内にあるステーション25か所から「Prius」などの車両を、24時間いつでも、時間または日にち単位で借りることが可能。また、ガソリン代や保険料などが全て基本料金に含まれるため窓口での手続きが不要。登録から車両予約、利用、支払いまでの一連の操作を全てアプリ上で行うことができる。
さらに、車両に搭載されたスマートキーボックスにより、利用者はドアロックの開閉やエンジンの始動もスマートフォンで行うことが可能としている。

Huiでは、2種類の料金プランが用意される。「ELITE」プランでは、月額14.95ドル(約1660円)の会員料金が必要となる。ただし、最初の3カ月間は免除される。自動車をレンタルする際には、選択した車種に基づく料金を支払う。「Prius」「Prius Prime」「Camry XSE」「Lexus RX350」「Lexus RX F Sport」があり、料金は1時間9.95ドル(約1100円)または1日79.60ドル(約8820円)から。使った分だけ支払う「FREEDOM」プランも用意される。こちらは月額料金がかからないが、1時間や1日あたりのレンタル料金が高くなる。
これらの料金には車両保険、24時間体制のロードサイドアシスタンス、税、メンテナンス費、ガソリン代が含まれる。

Huiプログラムは、Toyota Connected North Americaと、ハワイのトヨタ新車販売代理店であるServco Pacificとの共同事業。同サービスのスマートフォンアプリは、Appleの「iOS」端末と「Android」搭載端末の両方を対象に提供されている。