トヨタ、進化型『GRヤリス』世界初披露・・「エアロパフォーマンスパッケージ」は今秋以降に発売
TOYOTA GAZOO Racingは、進化型『GRヤリス』を世界初披露するとともに、正規販売店での注文受付を4月11日から開始した。また、モータースポーツで得た知見を織り込んだメーカーオプション「エアロパフォーマンスパッケージ」も同時発表。こちらは、2025年秋以降の発売を予定している。
『GRヤリス』の価格は、「RC」の6速MTが356万円、8速ATが391万円。「RZ」の6速MTが448万円、8速ATが483万円。「RZ“High performance”」の6速MTが498万円、8速ATが533万円。

今回の進化型『GRヤリス』では、「GR-DAT(GAZOO Racing Direct Automatic Transmission)」の性能をさらにブラッシュアップし、2ペダルならではの操作性と走りの両立を狙い主にスポーツ走行時のギヤ段の選択制御に細かな改良を加えることで、性能のレベルアップを図っている。また、フットレストの面積を拡大することで踏み込み時の操作性を向上させている。具体的には、Dレンジ走行中のパドル操作でダウンシフト可能な車速領域を拡張(2速→1速)し、パドル操作から変速開始までの時間を短縮。さらに、マニュアルモードでは、スポーツモード選択時、レッドゾーン付近でのダイレクト感を向上。また、エンジン回転数の上昇が遅くなる登坂勾配では、シフトアップタイミングを少し遅らせることでシフトアップ後も高出力を維持する仕様としている。その他には、縦引きパーキングブレーキをメーカーオプションとして「RC」グレードに設定していたが、今回のモデルから全グレードで選択可能にしている。



シャシー部品の締結ボルトでは、一部に締結剛性の高い特別なボルトを採用。ステアリング操作に対する応答性と直進安定性を向上させ、クルマとの一体感を進化させた。具体的には、ボルト頭部サイズを幅22mmから幅24mmに拡幅(リアサスペンションメンバー×ボディ)するとともに、ボルトフランジにリブ形状を追加(フロントロアアーム×ロアボールジョイント)。さらに、ボルトフランジの厚みを2.1mmから3.1mmにアップ(リアショックアブソーバー×ボディ)。「クルマとの一体感の進化」におけるボルトの変更や一部のボルト類の締結トルクアップに合わせて、サスペンションセッティングを再適合。ショックアブソーバーの減衰力を調整することでコントロールと乗り心地の両立を図っている。また、ショックアブソーバーおよびEPSチューニングの最適化により、グレードごとに異なる特性が与えられており、「RZ」“High performance”用ではサーキットを攻め込むことを念頭に限界域での速さとコントロール性を追求。「RZ」用は、ワインディングからサーキットまで幅広いシーンで俊敏な『GRヤリス』のハンドリングパフォーマンスを引き出している。さらに、「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備している。






今秋以降に発売予定のメーカーオプション「エアロパフォーマンスパッケージ」は、妥協することなく調整を重ねたという「ダクト付きアルミフード」「フロントリップスポイラー」「フェンダーダクト」「燃料タンクアンダーカバー」「可変式リアウイング」「リアバンパーダクト」計6アイテム全てを同時装着することで効果を最大化するエアロパフォーマンスパッケージ。『GRヤリス』の冷却性能と空力性能をさらに高められるこのパッケージは、「RZ」“High performance”、「RC」にメーカーパッケージオプションとして設定される予定


「ダクト付きアルミフード」は、全日本ラリー選手権参戦車において先行で開発し、『GRMNヤリス』に採用したカーボン製フードと同形状のダクト付きアルミフードを設定。高速走行中、エンジンルーム内の熱をダクトから放出し、冷却効果を高める。

「フロントリップスポイラー」は、高次元の空力バランスを実現するため、フロントリフト(走行時、車体前部に対して持ち上がる力が働く現象)の発生を抑え、フロントの接地感と空力バランスを高め、車両のトータルリフトバランスを向上させる。

「フェンダーダクト」は、ホイールハウス内に溜まる空気を後方へ放出させることで、ノーズダイブ(急減速時に車体前部が沈み込む現象)時のステアリングフィールやコーナー入り口での操縦安定性を向上させる。

「燃料タンクアンダーカバー」は、スーパー耐久シリーズ参戦車両の安全燃料タンクの下部をフラット形状にするアイデアを採用。ボディ下部の空気の流れを最適化し、空力性能を高める。

「可変式リアウイング」は、大型のリアウイングが高速域での操縦安定性に寄与。また、ブレーキング時のスネーキング現象(車体が左右に揺れる不安定な動き)を抑制。可変式のため、サーキットなどの走行シーンに応じてウイングの角度を変え、走りを楽しむことができる。

「リアバンパーダクト」は、リアバンパーにおけるパラシュート効果(車両前方からの走行風をリアバンパーが受け止めることで空気の滞留を招き、抵抗となる現象)を抑制し、Cd値を低減する。


