ダンロップ、氷上路面もカバーする次世代オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」・・2024年10月1日発売

ダンロップは、ドライ・ウェット・氷上・雪上などのあらゆる路面にシンクロする次世代オールシーズンタイヤ「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」を、10月1日に発売する。

初期発売サイズは、175/65R15 88H~235/55R19 105Hの40サイズで、順次22インチまで計100サイズ以上に拡大する予定。初期販売サイズの価格は、2万1450円~6万9630円/本。

「シンクロウェザー」は、水や温度に反応し、路面状態に合わせてゴム自ら性質が変化する新技術『アクティブトレッド』を組み込むことで、ゴムの柔らかさに寄与する因子の1つであるポリマーの動きをコントロール。
これによって、スタンダードサマータイヤ「ENASAVE EC204(エナセーブ イーシーニーマルヨン)」以上の優れたウェット性能を発揮するとともに、従来のオールシーズンタイヤ「ALL SEASON MAXX AS1(オールシーズンマックス エーエスワン)」ではカバーできていなかった氷上を含むあらゆる路面での走行を可能にしている。

水でゴムが柔らかくなる「水スイッチ」の開発では、ポリマー間の強固な「共有結合」の一部を水で脱着可能な「イオン結合」に置き換えることで、水に触れたときだけゴム表面が柔らかくなり、ウェット性能を向上。また、乾燥するとポリマー同士が再結合することでゴムの剛性が復活し、スタンダードサマータイヤ同等の性能に戻る。この技術によって、ウェット性能は、スタッドレスタイヤの「ウインターマックス02」と比べて大幅に向上、サマータイヤの「エナセーブ EC204」と比べても同等以上の性能を発揮する。
低温でも硬くなりにくい「温度スイッチ」の開発では、ポリマーから切り離しても機能する材料を新開発。一部をグリップ成分に置き換えることで常温状態時は、サマータイヤと同等の剛性を持ちながら低温の氷上路面では、スタッドレスタイヤ同等にゴムが柔らかくなりグリップ力を発揮する。この技術によって、スタッドレスタイヤの「ウインターマックス02」と同等の氷上ブレーキ性能を有する。また、高速道路冬用タイヤ規制でも走行可能な「スノーフレークマーク」に加え、国連規定で定められた氷上性能の基準をクリアしたタイヤを表す「アイスグリップシンボル」も刻印されている。
優れた静粛性能と耐摩耗性能を両立させる「新トレッドパターン」は、最新のノイズシミュレーション技術を活用し、低ノイズと高い排水性・排雪性を両立させるV字溝設計を新開発。形状の異なる2種類のブロックをデザインして、周上の配列をランダムかつ最適な並び方にすることで、タイヤから発生する周波数をコントロールし、サマータイヤの「エナセーブ EC204」同等の静粛性能を実現。さらに、摩耗予測シミュレーションを活用することで、溝の角度、深さ、サイプ(タイヤ表面に刻まれる細かい溝)などを最適化。接地面全体を均一にし、摩耗量を少なくした。その結果、耐摩耗性能もサマータイヤの「エナセーブ EC204」同等以上の耐摩耗性能を実現している。