スズキ、5ドア『ジムニーノマド』4月3日発売・・265万1000円～275万円

スズキは、本格的な四輪駆動車の機能と走破性を持つ「ジムニーシリーズ」初となる5ドアモデルの新型『ジムニー ノマド』を、4月3日に発売する。ワングレードのみで、5速MT車が265万1000円、4速AT車が275万円。

新型『ジムニー ノマド』は、高い悪路走破性を維持しながらリアドアの採用やホイールベースの延長などにより後席の居住性と、快適性向上を実現した4人乗りモデル。
デザインは、5スロットのフロントグリルにガンメタリックの塗装と、メッキの縁取りを施すことで上質感を表現。無塗装樹脂のバンパーやフェンダーのプロテクター部品によって、石はねや泥はねがあってもボディパネルには傷がつきにくい構成とした。また、車両の姿勢や状況を把握しやすいスクエアボディにより、車両感覚がつかみやすく、危険回避性能を高めたほか、前後バンパー下部を切り上げた形状とすることで、悪路での走破性を高めている。ボディサイズは、全長3890㎜×全幅1645㎜×全高1725mm、ホイールベース2590mm。

ボディカラーには、鮮やかなパールレッドの質感がエネルギッシュでアクティブな印象の「シズリングレッドメタリック」と、インドのプレミアムチャンネル「ネクサ」の専用カラーで上質感のある「セレスティアルブルーパールメタリック」などをジムニーシリーズとして新たに設定。2トーンルーフ仕様は「シズリングレッドメタリック ブラック2トーンルーフ」「シフォンアイボリーパールメタリック2 ブラック2トーンルーフ」の2色を設定し、モノトーンは「セレスティアルブルーパールメタリック」「ジャングルグリーン2」「アークティックホワイトパール」「ブルーイッシュブラックパール4」の全6色のラインアップとした。

インテリアは、オフロードなど過酷な環境下での運転のしやすさや各部の操作性にこだわった機能に徹したデザインを継承。リアウィンドウまわりにトリムを追加することで後席乗員の快適性を高めたほか、フロントコンソールボックスにドライバー用の後席パワーウィンドウスイッチを追加。

室内は、「シエラ」に対してホイールベースを340mm延長し、高い直進安定性と操縦安定性を実現。後席乗員の着座位置を50mm後方に移動することで、ひざ周辺スペースを拡大するとともに、後席乗員間距離を90mm拡大することで後席乗員の居住性を向上。さらに、後席ヒップポイントを20mm高くし、シートクッション厚を確保するなど快適な乗り心地を実現。さらに、5ドア化にともない後席の利便性や乗降性には特にこだわっており、リアドアトリムの前端、Bピラートリム後端の面取りを行ない乗降時にひざが当たらないようにするとともに足抜け性を向上。さらに、リアシート角を大きくカットすることでふくらはぎ周辺の足抜けを改善した。加えて、ホイールベースの延長にともない、4名乗車時の荷室床面長を「シエラ」に対して359mm拡大。ラゲッジには荷物の滑りにくいカーペットを採用している。

走行性能は、『ジムニー ノマド』用に新作したラダーフレームを採用。重量増加に対して必要な剛性を確保したほか、「FRレイアウト」「副変速機付パートタイム4WD」「3リンクリジッドアクスル式サスペンション」などの車体構成を継承した。パワートレインは、最高出力75kW（102PS）/6000rpm、最大トルク130Nm（13.3kgfm）を発生する直列4気筒DOHC1.5リッター「K15B」エンジンを搭載している。

安全装備は、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備。後退時ブレーキサポート、後方誤発進制御機能に加え、高速道路での運転をサポートするアダプティブクルーズコントロール（ACC）を4速AT車に採用するなど、機能を充実させた。また、新型『ジムニー ノマド』は、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーS ワイド」、国土交通省による「ペダル踏み間違い急発進抑制装置（PMPD）認定車」に該当する、としている。