ジープ、ブランド初のBEV『アベンジャー』発売

ジープは、9月26日にブランド初のBEV(バッテリー電気自動車)『Avenger(アベンジャー)』を発売した。価格は、580万円。また、新型モデルの発表を記念した『Avenger Launch Edition(アベンジャー ローンチ エディション)』を、150台限定設定。価格は、595万円。

新型『アベンジャー』のエクステリアは、フロントの「7スロットグリル」をヘッドランプよりも前面に配置することで、万が一の衝撃からヘッドランプを保護する。サイドの盛り上がったフェンダー部分は、力強い印象を与え、オンロードでもオフロードでも堂々とした存在感のあるデザイン。リアには、『Renegade(レネゲイド)』と同様にジェリー缶のデザインからインスパイアされた「X」のシグネチャーライトを装備。この「X」をモチーフにカモフラージュデザインに仕立てたアクセサリーパーツ「X-camo」も用意。さらに新型の発売に合わせて、サイドミラーカバー、インテリアミラーカバー、センターコンソールカバー、プレミアムフロアマットなど、デザインアクセントとして使える純正アクセサリーパーツも用意している。

ボディカラーは、新色の「サン」および人気の「グラナイト」「ボルケーノ」「スノー」の4色を設定。また、他モデルでも用いられる遊び心溢れるアイコン(隠れキャラクター)を、フロントウィンドウ、リアウィンドウ、フロントスポイラー、テールゲート、ルーフレールに配している。

新型モデルを記念した限定車『アベンジャー ローンチ エディション』は、ベースモデルにパワーサンルーフ、18インチアルミホイール、ブラックペイントルーフおよびイエローダッシュボードの特別装備4点に加えて、本物を忠実に再現した1/43サイズのダイキャストなど、総額約33万円相当の装備を付けた限定モデル。ボディカラーは、ジープブランド新色の「サン」のみとなっている。

インテリアは、ダッシュボード下部や大型センターコンソールおよびドアポケットなど、計約26Lと多くの収納スペースを用意。大型センターコンソール内の仕切りは、取り外すことができ、調整可能とした。さらに、ラゲッジルームは、355Lの容量を確保している。また、10.25インチのオーディオナビゲーションシステムは、Apple CarPlayおよびAndroid Autoに対応可能。「ジープ・モバイル・アプリ」を使用し、車両の位置を特定したり、リモートでドアのロックやアンロック、バッテリー残量の確認などを可能とした。

パワートレーンは、普通充電および急速充電に対応する54kWhのバッテリーを搭載。一充電航続距離(WLTCモード)は、486km。充電ポートは、左後部に配置されている。また、車両下部に設置されたバッテリーは、下からの衝撃をアンダーボディのスキッドプレートで保護する構造を採用している。さらに、ジープ・ブランドの前輪駆動車として初めて「Selec-Terrain(セレクテレイン)」と「ヒルディセントコントロール」を標準装備。「Selec-Terrain」システムは、日常的なドライビングに適した走行モード「ノーマル」、航続距離を延ばす走行モードの「エコ」、出力を高めてドライビングを楽しむ走行モードの「スポーツ」、凍結した道路やトレイルで最大限のトラクションを発揮する走行モードの「スノー」、ぬかるんだ路面でのグリップ力を高める走行モードの「マッド」、砂地で最大限のトラクションを発揮する走行モードの「サンド」と、全6つの走行モードから選択可能。また、「ヒルディセントコントロール」機能は、急な下り坂でも一定速度で走行できるようアシストしてくれる。

運転支援機能は、アダプティブクルーズコントロール (STOP&GO機能付き)、レーンポジショニングアシスト、レーンキーピングアシスト、トラフィックサインレコグニション、衝突被害軽減ブレーキ、ドライバーアテンションアラート、ブラインドスポットモニター、ハンズフリーパワーリフトゲートを標準装備する。

ジープでは、『アベンジャー』購入成約者に対して、全国の充電スポットで使える「Jeep Charging カード」を先着500人にプレゼントするキャンペーンを実施。カード発行料手数料に加え、普通・急速充電が使える月額会員料金および月180分相当の充電料金を6か月間無償で提供してくれる。なお、新型『アベンジャー』の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」は、65万円となっている。