コマツ、水素燃料電池の働くクルマ「中型油圧ショベルのコンセプトマシン」展示
小松製作所は、富士24時間レースを開催中の富士スピードウェイに水素燃料電池の働くクルマ「中型油圧ショベルのコンセプトマシン」を展示した。


通常の油圧ショベルであれば、油圧ポンプの駆動電力をディーゼルエンジンによる発電で生み出しているが、上部にある油圧ショベルと、下部にある走行機構を油圧で駆動する機構を持っている「コンセプトマシン」では、エンジン部分を燃料電池のFCスタックへ置き換えて、油圧ポンプの駆動電力を水素燃料電池のFCスタックで生み出している。それにより、排気ガスを発生しない構造を実現している。
このFCスタックや燃料となる高圧水素を保管する70MPa水素タンクは、トヨタ自動車が供給しており、トヨタとしては商業部門での水素利用を図ることで脱炭素社会へのマルチパスウェイを実現していく。また、コマツとしても排気ガスを発生しない油圧ショベルを実現することで、将来的なカーボンニュートラル社会へ対応することができ、実証実験をコマツとトヨタで行なっている。