キャデラック、新型BEV『オプティック』発表・・航続距離300マイルを実現
キャデラックは、5月29日に新型BEV(バッテリー電気自動車)『オプティック』を発表した。
『オプティック』は、「リリック」「エスカレード」「セレスティック」、さらに来年発表予定の「ヴィスティック」など、キャデラックのEVラインアップに加わるモデル。ラグジュアリーとスポーツの2グレードが用意される。
キャデラックが独自開発したEV専用の『アルティウム・プラットフォーム』は、「リリック」よりホイールベースが6インチ短く、デュアルモーター全輪駆動を標準装備。革新的なベント付きリアスポイラーやディフューザー、その他の造形要素など、車両デザインを損なうことなく車両後方での空力性能の向上を実現したほか、低燃費タイヤ(LRR)の採用により、航続距離は300マイル(キャデラック推定値)を実現するとした。
エクステリアは、スポーティで若々しい個性を表現するキャデラックのEVポートフォリオを採用。洗練されたサーフェスとテクノロジをシームレスに融合させたシルエットは、ファストバックスタイルの視覚的な軽快さとキャデラック特有のクロスオーバーEVのスタイリングを両立。大胆なプロポーションのホイールとタイヤでアスレチックなキャラクターとサイズ感を強調。また、透明なガラスから遮光するルーフへの切り替えをシームレスに実現した「固定ガラスルーフ」やグリル内にレーザーエッチングしたパターンを施し、さりげないハイテク感を演出するバーティカルシグネチャーデザインを採用した「ブラック・クリスタル・グリル」を装備。リアクォーターパネルのウィンドウデザインは、キャデラック初の特有のパターンを施した音響ラミネートガラスを採用。このグラフィックパターンは、随所に見られモンドリアンの紋章と調和し、キャデラックのクラシックなスタイリングを表現。そのほかにも、ドライバーが車両に近づいたり降りたりすると、キー・フォブによる車両が挨拶するようなライティングを演出「シグネチャー・ライティング・コレオグラフィ」も搭載している。
広々としたラグジュアリーな車内は、ハイテクと快適さを兼ね備えつつ、つながりを感じられるデザインを採用。イルミネーションや装飾が施され、直感的に操作できる車載テクノロジ機能を搭載。9K解像度で10億色以上を投影できる「33インチ対角のLEDディスプレイ」を搭載するほか、高精細GPSマッピング、ドライバーアテンションシステム、車線変更機能、ステアリングライトバーを標準装備(3年間のコネクテッドサービス)する「スーパークルーズドライバーアシスタンス技術」を採用。また、パターン入りアクセントファブリックは、100%リサイクル素材から作られた糸で織られていて、ペーパーウッド材は、チューリップ材と新聞のリサイクルペーパーを同量ずつ使用している。
その他にも、標準装備の安全運転支援技術には、「アダプティブ・クルーズ・コントロール」「ブラインド・ゾーン・ステアリング・アシスト」「エンハンスト・オート・パーキング」「フォワード・コリジョン・アラート」などを完備しつつ、GoogleマップやGoogleアシスタントなどGoogleの機能を内蔵した互換性インフォテインメントエクスペリエンスも搭載。さらに、カスタムチューニングされた19スピーカーとアンプを搭載したAKGオーディオシステムとお気に入りの音楽やエンターテインメントの奥行き、明瞭さ、ディテールをより鮮明にする没入感のあるサウンド体験を提供する「Dolby Atmos」を標準装備している。