インフィニティ、フラグシップSUV『QX80』を北米で発表

日産の高級ブランドインフィニティは、今夏以降に米国で発売予定のフラグシップSUV新型『QX80』を北米で発表した。価格は、8万2450ドルからとなっている。

エクステリアデザインは、「Artistry in Motion」を体現。車体の前面にINFINITIを象徴した新デザインシグニチャーのダブルアーチグリルを採用し、より立体的なINFINITIエンブレムを引き立てる。
日本のおもてなしを体現する「INFINITI Light Path」を採用。インテリジェントキーを持ってクルマに近づくとフラッシュドアハンドルが自動的に出現するとともに、フロントのINFINITIエンブレムやヘッドライトのLEDによって乗員を迎えする光の演出を行なう。

インテリアは、ダッシュボード上に14.3インチのディスプレイを2個搭載。最新の「INFINITI in Touchシステム」には、Google built-inを搭載。Google MapやGoogle Play、Google Assistantなどが利用可能。センターディスプレイの下部にある9インチのタッチスクリーンでは、空調機能や運転モードの選択が可能。また、天井に組み込まれた赤外線センサーが乗員の体温を検知し、温度と風量を調節して2列目に快適な空気を送るセグメント初のテクノロジー「バイオメトリック クーリング」を搭載。さらに、世界初の技術の「フロントワイドビュー」機能を搭載。これは車体前方側面の様子を2個の14.3インチディスプレイに表示する技術で、フード部分が透過して前方を確認できる「インビジブルフードビュー」やフロントカメラの映像を写真やビデオとして記録し、SNS等にシェアできる「ジャーニーダイアリー」機能といった様々なカメラ技術を搭載。また、フルサイズのラグジュアリーSUVセグメントでは、初となる「クリプシュ プレミアムオーディオシステム」を搭載したほか、ダッシュボードとドアに埋め込まれた64色から選べるアンビエントライトも採用している。

パワートレーンは、3.5リッターツインターボ「VR35DDTT」型エンジンを搭載。最高出力450PSで、最大トルク516lb-ftを発生。トランスミッションは、ギヤレシオを40%拡大した9速ATを組み合わせ、優れたレスポンスと高い燃費性能を実現している。

新型『QX80』には、電子式エアサスペンションとダイナミックデジタルサスペンションを採用。エアサスペンションは、走行シーンに合わせて車高調整が可能。通常走行時は、車高を下げることで空力性能を確保し、乗員の乗降時はさらに車高を下げて乗り降りや荷物の載せ降ろしを容易にする。一方、オフロード走行時は、通常よりも車高を2.4インチ上げることで高い走破性を確保。ダイナミックデジタルサスペンションは、車両の動きに合わせ電子制御でダンパーの減衰力を自動調整する。また、従来に比べ横剛性を58%向上したフレームにより、快適な乗り心地と優れたハンドリングを実現。さらに、ねじり剛性を300%向上した電動パワーステアリングラックの採用により、高度な運転支援技術の搭載を可能にした。これにより様々な運転支援技術に加え、インフィニティとして初となる高速道路においてハンズオフドライブを可能とする「プロパイロット アシスト 2.1」を搭載している。