アストンマーティン、V8ツインターボ搭載の新型『ヴァンテージロードスター』

アストンマーティンは、1月15日に新型『ヴァンテージ』のコンバーチブルモデル新型『ヴァンテージ ロードスター』を発表した。納車は、2025年第2四半期より開始予定。

新型『ヴァンテージ ロードスター』は、『ヴァンテージ(クーペ)』と同時に開発を行なったことで、重要となるダイナミック特性を維持しつつ、コンバーチブルモデルとしての乗り心地、ハンドリング、過剰な追加重量に妥協することなく機能や特性を実現。

外観は、ルーフを開けた状態でも閉じた状態でもボディラインを損なわないデザインに仕上げていて、ルーフを開けても大きく傾斜したフロントガラスと高いウエストラインが組み合わさり、最初からルーフのないモデルとして設計したかのようなプロポーションを実現。ボディカラーは、「イリデッセントサファイア」「サテンイリデッセントサファイア」「ブロンズフレア」3色を追加。ルーフは、「ブラック」「レッド」「ブルー」「ブラック&シルバー」から選択できる。さらに、21インチホイールは、4種類あり、7色のブレーキキャリパーを組み合わせられる。

オープンボディのため高い剛性を得るために、車両後部におけるボディの取り付け方法を改良したほか、コンバーチブルカーに特有の剛性低下を相殺するために重量を最適化したシアパネルを効率的に配置し、クーペモデルよりも横方向の剛性をさらに高めている。超剛性かつ軽量なアルミニウム構造と複合素材のボディパネルを採用し、前後重量配分を49:51としたことで、サスペンションが理想的に機能するプラットフォームを実現。フロントには、レースから着想を得た不等長ダブルウィッシュボーン、マルチリンク、リアアクスル、コイルスプリング、ビルシュタイン製DTXアダプティブダンパー(専用チューニング)を採用。また、リアダンパーのソフトウェアの再調整やリアマウントのギアボックスの取り付け位置を再考。さらに、非分離型ステアリングコラムを搭載。ルーフは、従来の「Kフォールド」よりも高速かつ軽量な「Zフォールド」構造とし、トノカバーを排除し、さらなる軽量化と低重心化を両立。ルーフは、8層の断熱材から構成され、クーペと同じクラスの静粛性を確保したほか、総重量増加をわずか60kgに抑えている。なお、50km/h以下であれば開閉操作が可能で、ルーフの開閉にかかる時間は、6.8秒。また、2m以内であればリモコン操作でも開閉できる。

パワートレーンは、最高出力665PSと最大トルク800Nmを発生するV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンを搭載。旧モデルよりもターボチャージャーを大型化し、カムシャフトプロファイルを見直し、圧縮比を最適化したことで、最高出力が155PS、最大トルクが115Nm向上。トランスミッションにはZF製の8速ATを組み合わせ、0-97km/h加速は3.5秒、最高速323km/hというパフォーマンスを誇る。

ブレーキは、フロントに410mmのカーボンセラミック製ブレーキディスクと、6ピストンモノブロックブレーキキャリパーを装備。タイヤは、ミシュランが特別に開発した専用のパイロットスポーツS5を採用している。