アキュラ、北米で『インテグラ タイプS HRCプロトタイプ』を発表
アキュラ(ホンダ)は、8月16日に『インテグラ タイプ S HRC プロトタイプ』を発表した。
『インテグラ タイプS HRCプロトタイプ』は、レースカーの『インテグラ タイプS TCX』で調整された空力、エンジン、サスペンションコンポーネントを適用。HRCのエンジニアが開発したストリートと、トラックに特化した新しいパフォーマンスパーツの可能性を示すモデルとなる。
『インテグラ タイプ S HRC プロトタイプ』の主な特徴としては、軽量化が掲げられている。そのため、ボンネット、リアドアパネル、一体型レカロバケットシートなど、広範囲にわたってカーボンファイバー コンポーネントを使用して軽量化を図った。さらに、オプションのエアコン削除と合わせて全体の重量は、『インテグラ タイプS』から約200ポンド(約90㎏)軽量化された。また、リアシートは、巧妙に設計されたカーボンシェルフに置き換えられ、トラックデイに4つのホイールとタイヤを安全に運べるように設計されている。
パワートレインは、高回転型ターボチャージャー付き2.0リッター VTECエンジンを搭載。このエンジンは、レースカー用に開発された大型インタークーラー、ツインオイルクーラー、排気システムなどによって、出力、レスポンス、冷却性能を向上している。
ハンドリングは、レースカーと同様にローダウン(15mm)となるトラック対応サスペンションによって最適化。調整されたコイルスプリングに調整可能なリアアンチロールバー、調整可能なフロントやリアキャンバープレートを備えた。また、ネガティブオフセットを増やした鍛造軽量19×9.5インチホイールにより、フロントやリアトレッドが30mm広く設定されている。これにより、ハンドリングが向上。さらに、グリップを最大限に高めるためにパフォーマンスホイールには、サーキット対応ピレリ「P Zero Trofeo R」ウルトラハイパフォーマンスタイヤ(265/30ZR19)を装着する。ブレーキ性能では、大型の15インチ2ピースフロントローターと、ブレンボの6ピストンアルミキャリパーに加え、バネ下重量をさらに軽減するために2ピースリアローターを採用。フロントの大型ダクトにより、より多くの空気がフロントローターに送られ、ブレーキの冷却性能を向上させた。そのほかにも、シャーシの剛性を高めるとともに、マルチポイントハーネスの取り付け場所を確保するため、後部バルクヘッドは外装と同じ印象的なインディイエローパール塗装で仕上げられた頑丈なXブレースで補強。黒のアルカンターラと色を合わせた黄色のシートベルト、ステッチ、トリムによってパフォーマンスモデルであることを印象付けている。