アウディ、第3世代となる新型『Q3』公開・・PHEVもラインアップ
アウディAGは、6月16日に第3世代となる新型『Q3』を発表した。ドイツ本国および欧州では今夏に注文受付を開始し、エントリーモデルの価格は、4万4600ユーロ。

新型『Q3』のエクステリアは、ワイドなシングルフレームと、滑らかにテーパードしたヘッドライトを採用するとともに、リアセクションではオプションのデジタルOLEOテールランプが用意され、連続したLEDライトストリップと、イルミネーションリングをアクセントとして与えた。ヘッドライトには『Q3』で初めてマイクロLEDモジュールを用いたデジタルマトリックスLEDヘッドライトを採用。約13mm幅のモジュールには、2万5600個のマイクロLEDが配置され、個々のマイクロLEDのサイズは約40μm。また、0.30のCd値実現とともに車内における快適性に重点が置かれて開発されたことを特徴として挙げている。ボディカラーは、ソリッドの「アルコナホワイト」、メタリックの「グレイシャーホワイト」、「ミトスブラック」、「アローグレー」、「タンボラグレー」、「プログレッシブレッド」、「ナバラブルー」、「デイトナグレー」に加え、新色の「セージグリーン」と「マデイラブラウン(マット)」など計11色を設定した。








インテリアは、11.9インチのインストルメントクラスターと、12.8インチのMMIタッチディスプレイを備えたパノラミックディスプレイを装備。学習型音声アシスタント「Audi Assistant」ではさまざまな車両機能を操作でき、車両に統合されたAIを搭載したこのアシスタントは、MMIの中央タッチディスプレイに初めてアバターとして表示され、起動時にはヘッドアップディスプレイまたはアウディバーチャル コクピットにもアイコンとして表示される。ステアリングホイールに2つのコラムレバーが統合され、右側のレバーはギヤセレクターとして、左側のレバーはライト機能とワイパーの操作エレメントとして機能する。また、アウディのコンパクトセグメントとして初めてフロントサイドウィンドウにアコースティックグレージングを装備することが可能になり、これによって特に高速走行時の静粛性を向上させた。トランク容量は、シートを倒すと最大1386Lまで拡大できる。後席シートは、前後にスライドでき、標準仕様で角度調整も可能にした。





パワートレインは、4気筒ガソリンエンジンのTFSI(110kW/150kW/195kW)、ディーゼルエンジンのTDI(110kW)を設定し、いずれもマイルドハイブリッド仕様とした。さらに、PHEV(プラグインハイブリッド)のe-hybrid(200kW)を展開。PHEVでは85kW/330Nmのモーターと、総容量25.7kWhのバッテリーを搭載し、最大120kmのEV走行を可能とした。システム最高出力は、200kW(272PS)、システム最大トルクは、400Nmとなっている。また、サスペンションは、スチールスプリングサスペンション、スポーツサスペンション、2バルブダンパーコントロール付きサスペンションを設定。ダンパーコントロール付きサスペンションは、ステアリング、ブレーキ、加速といったパラメータを考慮しながら路面状況や現在の運転状況に常に反応。各ホイールの最適な減衰力を瞬時に算出し、ショックアブソーバーの調整を行なう。

