アウディ、新型BEV『Q6e-tron』とハイスペックなスポーツグレード『SQ6 e-tron』発売
アウディジャパンは、プレミアムミッドサイズSUVの新型BEV(バッテリー電気自動車)モデル『Q6 e-tron』と、スポーツグレードの『SQ6 e-tron』を、4月15日に発売する。

価格は、すべて右ハンドル仕様で『Q6 e-tron』の2WD(後輪駆動)が839万円、4WDが998万円、『SQ6 e-tron』が1320万円。限定モデルも右ハンドルの4WD仕様で、『Q6 e-tron edition one grey』が1238万円、『Q6 e-tron edition one blue』が1253万円。
限定モデル『Q6 e-tron edition one grey』『Q6 e-tron edition one blue』は、新型『Q6 e-tron』の販売を記念して、5つのオプションパッケージ(S line、ブラックAudi rings&ブラックスタイリング、ファンクション、テクノロジー、ラグジュアリー)を標準装備する他、専用のダークヘッドライトハウジングや存在感のあるレッドブレーキキャリパー、アウディスポーツ製21インチアルミホイールを特別装備。インテリアは、ハイテックメッシュアンスラサイトのデコラティブパネルを特別装備するなど、細部にまでこだわりぬいたモデル。


エクステリアは、全体的にソフトな印象を与える流れるようなフォルムとしつつ、シャープなラインやエッジがコントラストを生み出し、停止中でもダイナミックな存在感を実現。アップライトなフロントバンパーは、完全に閉じられた立体的な造形のシングルフレームとサイドエアインテークとデジタルデイタイムランニングライトを備える。サイドは、力強いデザインがリアに向かって伸び緩やかに傾斜したDピラーが筋肉質なショルダー部分にエレガントに流れ込むデザインを採用。また、Dピラーとルーフの間にブラックの縁取りを入れることでキャビンをより長く見せつつ、車両全体にダイナミックな印象を付与。さらに、テールランプからリアドアへと流れるラインがブリスターフェンダーを際立てている。リアまわりは、ダイナミックに絞り込む造形とし、エレガントでスポーティな雰囲気を表現。左右を結ぶテールランプが、洗練された落ち着きを与えている。さらに、世界初となる「アクティブデジタルライトシグネチャー」を装備。マトリクスLEDヘッドライトは、計61個のLEDを装備し、12のセグメントに分けて調光可能で、MMIから最大8パターンのライティングを選択できる。また、第2世代のデジタルOLEDテールランプは、従来の約10倍となる合計360のセグメントを備えた6枚のOLEDパネルを装備。専用開発したアルゴリズムによって10mm/sごとに新しい多層的な画像を生成するほか、MMIから8パターンのライティングシグネチャーを選択できる。近接検知警告機能も進化していて、乗員が車両から降りる際や前方に歩行者などを検知した際は、特別な照明効果で警告、注意喚起を促す。ボディサイズは、全長4771㎜×全幅1965㎜×全高1702mm、ホイールベース2889mm(欧州参考値)。


インテリアは、立体的でハイコントラストな3Dデザインを採用しつつ、鮮明なデジタル画像を映し出すMMI(Multi Media Interface)パノラマディスプレイと、MMIパッセンジャーディスプレイを備え、直感的な操作性を実現。センターコンソールやドアのトリムは、乗員を包み込むような調和の取れた空間感覚を生み出すソフトラップを採用。シートには、同じカラーと高品質な素材を使用し、一部にはリサイクル素材も採用している。また、「e-tron GT」より導入したレザーフリーマテリアルを使った内装もオプション設定。スリムな独立型MMIパノラマディスプレイは、曲面デザインとOLEDテクノロジーを採用し、11.9インチのバーチャルコックピットプラスと、14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成さて、助手席側にはアクティブプライバシーモードを備えた10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイを装備。運転中のドライバーを気にすることなく映画やビデオコンテンツのストリーミング再生、ナビゲーションルートの共有、充電ステーションの検索などができる。BEV専用のPPE(Premium Platform Electric)の採用により、広々としたスペース感覚と居住性を両立し、高い実用性も実現。長いホイールベースとBEVならではのセンタートンネルのない設計がリアのセンターシートの快適性をさらに向上させている。トランク容量は、526Lで、40:20:40の3分割のリアシートを倒せば、最大1529Lまで拡大。さらに、ボンネット下のフランク(フロントトランク)には64Lの収納スペースを確保している。


搭載する新開発のリチウムイオンバッテリーは、12のモジュールと180のプリズムセルで構成され、総容量100kWh(総電力量94.9kWh)を誇る。駆動モーターの性能は、『Q6 e-tron』の2WD(後輪駆動)モデルがリアアクスルにヘアピンコイルを採用した最高出力185kW(ローンチコントロール起動時は215kW)、最大トルク450Nmを発生するPSM(永久磁石同期モーター)を搭載し、0-100km/h加速は7.0秒、一充電走行距離は569kmを実現。『Q6 e-tron』の4WDモデルは、フロントに最高出力285kW、最大トルク275Nmを発生するASM(非同期機モーター)を搭載。リアにはヘアピンコイルを採用して580Nmを発生するPSMを搭載。0-100km/h加速は5.9秒、一充電走行距離は644km。『SQ6 e-tron』4WDモデルは、フロントに最高出力360kW(ローンチコントロール起動時は380kW)、最大トルク275Nmを発生するASMを、リアには同じく580NmのPSMを備え、0-100km/h加速はローンチコントロールを使用した場合で4.3秒を誇り、一充電走行距離は672km。『Q6 e-tron』は、高電圧バッテリーのレイアウト最適化するため、コントロールアームをサスペンションアームの前方に配置。また、サブフレームに固定したステアリングラックや洗練されたアクスル構造によって、ステアリングの応答性を向上させたほか、プログレッシブステアリングと、フリークエンシーセレクティブダンパーシステムを備えたサスペンションによって、快適性と路面追従性を両立させ、俊敏かつ安定した走行性能を実現している。



