アウディ、新型『A6セダン』公開

独アウディAGは、世界中での販売を予定している新型『A6 セダン』を公開した。また、4月中旬から受注を開始。納車は、今夏より開始される。

新型『A6 セダン』は、ネッカーズルム工場で生産される。エクステリアは、エレガンスとスポーティさを融合したもので、フロントまわりはスリムなヘッドライトと際立った位置に配置されたアウディのフォーリングスで形成され、低い位置にある大型のシングルフレームによって特徴付けられた。また、精緻なグラフィックを備えたテールランプと、それらをつなぐ一体型のライトストリップが新型『A6 セダン』に存在感を与えており、縦型のブレーキライトも同様にその印象を強めている。さらに、テールゲートの鋭いカーブとその手前のくぼみは、最適な気流の剥離(ストール)を生み出し、これに大型で幅の広いディフューザーを組み合わせることでドライビングダイナミクスを向上。空気抵抗係数は、0.23とし、内燃エンジンを搭載する量産モデルとしてアウディ史上最高の値になる。

その他、オプションで用意されるアダプティブエアサスペンションは、ノーマルサスペンションと比較し、通常モードでは車高が20mm低く設定され、ダイナミックモードではさらに10mm低くなり、スポーティなドライビングフィールが得られる。空気抵抗を抑えるため、バランスモードおよび効率モードにおいても高速走行時にはこの低い車高になる仕様とした。同じく、オプションのオールホイールステアリングは、低速時には後輪が前輪と逆方向に最大5度まで切れることで市街地や狭いカーブでの取りまわし性が向上。中速から高速域では後輪が前輪と同じ方向に切れるため、安定性が増し、より正確なハンドリングとなる。

車内は、より高密度にシールされたウィンドウや最適化されたドアシールなどによって、遮音性能は従来モデルと比べて最大30%向上。さらに、19インチ以上のタイヤには、「ノイズアブソーバー(吸音材)」が装備された。新たに開発されたエンジンおよびトランスミッションマウントのブッシュによって、より滑らかで静かな走行が可能になっている。

新型『A6 セダン』のパワートレーンは、マイルドハイブリッド仕様(MHEV plusシステム)の最高出力150kW(204PS)の2.0TDI4気筒エンジンに加え、最高出力270kW(367PS)の3.0TFSI6気筒エンジンを展開。MHEV plusシステムは、走行性能と快適性を高め、CO2排出量を低減するほか、発進や追い越しの際に最大230Nmの追加トルクと最大18kW(24PS)の電力を提供。減速時には、最大25kWの回生エネルギーが得られる。