ホンダ、『フリード』発売・・ガソリン車250万8000円~、e:HEV者285万7800円~

ホンダは、コンパクトミニバン新型『フリード』を6月28日に発売する。
3代目の新型『フリード』は、上質で洗練されたシンプルなデザインが特徴の「エアー(AIR)」と、タフで力強いイメージの「クロスター(CROSSTAR)」を設定。駆動方式は、2WD(FF)と4WDを設定。シートレイアウトは、5~7人乗りを用意。価格は、ガソリン車が250万8000円~308万7700円、e:HEV車が285万7800円~343万7500円。

「エアー」のエクステリアは、クルマ全体をシンプルな造形かつ上質なデザインとし、信頼感とクルマとしての使い勝手のよさを感じさせるスタイリングを両立。フロントは、ヘッドライトやフロントグリルのシャープな造形により、凛とした表情を創出しつつ親しみやすさと所有する誇りを表現。サイドは、ヘッドライトからキャラクターライン、そしてリアライセンスガーニッシュまで、つながりのある水平基調のラインで構成するとともに、高度なプレス技術によるシャープなキャラクターラインの造形を用いることで、シンプルでありながらクオリティの高さを感じさせるデザインに仕上げている。リアは、スタンスのよい台形のフォルム、さらにリアコンビネーションランプの位置を低くすることで、走りのよさや広い室内空間を外観からイメージできるデザインとしている。「エアー」のボディサイズは、全長4310㎜×全幅1695㎜×全高1755mm(4WD:1780mm)、ホイールベース2740mm。

「クロスター」は、「エアー」で作り上げた信頼感のあるデザインをベースに専用のフロントバンパーやホイールアーチプロテクター、サイドシルガーニッシュを採用してブラック化。また、高輝度シルバーの専用フロントグリル、リアロアガーニッシュ、ルーフレールを採用するなど、『フリード』の持つ個性を生かしながらもアクティブな活動を後押しする力強さが込められている。「クロスター」のボディサイズは、全長4310㎜×全幅1720㎜×全高1755mm(4WD:全高1780mm)、ホイールベース2740mm。

インテリアは、インホイールメーターの採用などにより、水平基調でノイズレスなダッシュボードを追求し、すっきりとした前方視界を確保。7インチTFT液晶メーターは、運転に集中できるように速度や現在時刻など必要最小限に絞り込んだ情報とすることで、見やすく、分かりやすい表示を追求。センターパネルは、運転に関する操作スイッチと空調などのスイッチを左右でゾーニングすることで、運転時も直感的にスイッチ類を操作できる。ベルトラインは、水平基調とし、前方視界から側面視界に連続性を持たせることにより、2列目・3列目でも開放的な空間を実現。また、1列目のシート形状を工夫して、ウォークスルーのしやすさを向上。3列目シートは、構造部の軽量化と薄型化を実施。跳ね上げ時のシートの固定位置を低くするとともに、荷室への張り出し量を最小限にし、固定時のシートをほぼ垂直とすることで、畳んだ際のシート間の距離を現行より約160mm拡大。さらに、フロントピラーの1本化やドアミラーの位置変更などで、斜め前方視界がより開け歩行者が認識しやすくなるなど、運転時の安心感を高めている。

パワートレーンは、HV(ハイブリッド)車とガソリン車を設定。HV車は、『フリード』初搭載となるホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は、燃焼の高速化やフリクション低減により、最大熱効率40%以上を実現。走りと燃費をより高い次元で両立したほか、モーターならではの低速域からの力強い走りを実現しつつ、乗る人全員が安心できる穏やかでスムーズな駆動特性を実現。「e:HEV」モデルが搭載する直列4気筒1.5リッターアトキンソンサイクルエンジンは、最高出力78kW(106PS)/6000-6400rpm、最大トルク127Nm/4500-5000rpmを発生。そこに最高出力90kW(123PS)/3500-8000rpm、最大トルク253[25.8]/0-3000rpmのモーターが加わり、電気式無段変速機が組み合わせられる。
ガソリンモデルは、静粛性に優れたポート噴射エンジンを採用した直列4気筒1.5リッターDOHC i-VTECエンジンを搭載。最高出力87kW(118PS)/6600rpm、最大トルク142nm/4300rpmを発生。そこにトルクコンバータ付き無段変速ATが組み合わせられる。

新型は、ボディ剛性のバランスの適正化により、操舵に対し車両がスムーズに向きを変える素直で安心感の高いハンドリング性能を追求。また、荒れた路面の走行や段差を乗り越える際の振動を抑制するため、サスペンションのフリクション低減を実施。さらに、ホンダ独自の「リアルタイムAWD」は、雪上走行や悪天候時でも安定したドライビングを発揮。特に「e:HEV」との組み合わせでは、モータードライブの特徴である大トルクを、素早く最適に駆動配分することで、さまざまな路面環境でより安定感のある走りを提供するとした。

先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」は、全タイプに標準装備。フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用し、さらなる安心・安全を追求。機能は、「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」「誤発進抑制機能」「後方誤発進抑制機能」「近距離衝突軽減ブレーキ」「急アクセル抑制機能」「歩行者事故低減ステアリング」「路外逸脱抑制機能」「渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)」「車線維持支援システム(LKAS)」「先行車発進お知らせ機能」「標識認識機能」「オートハイビーム」「アダプティブドライビングビーム」「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」「ブラインドスポットインフォメーション」「パーキングセンサーシステム」「後退出庫サポート」を備えている。

「クロスター(2WD)」をベースにスロープ車とリフトアップシート車を設定。価格は、スロープ車のガソリン車が297万7000円、e:HEV車が329万5000円。リフトアップシート車は、ガソリン車のみの設定で299万5000円(ともに消費税非課税)。
スロープ車は、電動ウインチ(速度調整機能・進路補正付)とスーパーフレックススロープを設定することで、普段の買い物やレジャーシーンでも使用できるとともに、介護利用における利便性を追求することで、より幅広い層に使用できるクルマとなっている。また、リアクーラーとリアヒーターダクト(車いす乗車スペース用)を備えることで、夏も冬も快適な車内環境をすべての乗員に提供可能としたほか、型式指定自動車として設定することで持ち込み登録の手間が省け、納車までの時間を短縮させた。

リフトアップシート車は、助手席シートの回転から昇降まで、すべて電動操作で行なえる装置を搭載し、車いすや杖を利用している人がストレスの少ない乗り降りを追求。また、シートの背もたれ角度やシートポジションを電動調整とすることで、快適な姿勢でドライブを楽しめるとした。

モデル エンジン 変速機 駆動方式 乗車定員 価格
e:HEV エアー 直列4気筒1.5リッターアトキンソンサイクルエンジン+2モーターハイブリッド 電気式無段変速機 2WD(FF) 6名 2,857,800 円
4WD 6名 3,088,800 円
e:HEV エアー EX 2WD(FF) 6名 3,047,000 円
7名 3,091,000 円
4WD 6名 3,278,000 円
e:HEV クロスター 2WD(FF) 5名 3,162,500 円
6名 3,206,500 円
4WD 5名 3,393,500 円
6名 3,437,500 円
エアー 直列4気筒1.5リッターDOHC i-VTECエンジン 無段変速オートマチック(トルクコンバーター付) 2WD(FF) 6名 2,508,000 円
4WD 6名 2,739,000 円
エアー EX 2WD(FF) 6名 2,697,200 円
7名 2,741,200 円
4WD 6名 2,928,200 円
クロスター 2WD(FF) 5名 2,812,700 円
6名 2,856,700 円
4WD 5名 3,043,700 円
6名 3,087,700 円
モデル エンジン 変速機 駆動方式 乗車定員 価格
e:HEV CROSSTAR スロープ 直列4気筒1.5リッターアトキンソンサイクルエンジン+2 モーターハイブリッド 電気式無段変速機 2WD(FF) 6名(通常時5名/車いす乗車時6名) 3,295,000 円
CROSSTAR スロープ 直列4気筒1.5リッターDOHC i-VTECエンジン 無段変速オートマチック(トルクコンバーター付) 6名(通常時5名/車いす乗車時6名) 2,977,000 円
CROSSTAR リフトアップシート(助手席) 6 名 2,995,000 円