フェラーリ、電子制御式6速MTを搭載した「12Cilindri Manuale」・・新たにマニュアルbyワイヤ制御システムを開発

2026.07.15

フェラーリは、7月3日に2シータークーペ『12Cilindri(ドーディチチリンドリ)』の限定特別仕様車「12Cilindri Manuale(マニュアル)」を発表した。1947年に製造された最初のフェラーリ12気筒エンジンの排気量にちなんで、1499台の限定生産となる。

「12Cilindri Manuale」では、3ペダルレイアウトを採用し、クラッチペダルに加えられた圧力は、高精度に検出され、デジタル変換された後、バイワイヤシステムを介してデュアルクラッチギヤボックス制御ユニットに伝達され、ペダル圧力とクラッチプレートの開閉がシームレスに連動して作動する。ペダルの物理的な操作は、デジタル転送を介してクラッチパックの物理的なコマンドにリンクされるため、ドライバーは、ギヤチェンジ中にトランスミッションとエンジンを協調させる必要がある。ボディサイズは、全長4733㎜×全幅2176㎜×全高1292㎜、ホイールベース2700㎜。

「12Cilindri Manuale」では、アナログのシフトチェンジを現代的に再解釈し、新たなマニュアルシフトとクラッチペダルという2つの主要な革新技術により、「マニュアルbyワイヤシステム」を新たに開発。機械的な動きで物理的な感覚を電子信号に変換することで、自然なシフトフィーリングを可能とした。「マニュアルbyワイヤシステム」は、レバーの位置を検出する2つの角度センサーを内部に備え、シフトノブのギヤパターン表示部には、バックライトを用いることで視認性を高めている。また、シフトユニットは、コンパクトで重量は、3.5kg未満。本体は、センサーと高度なシフト機構を備えた機械モジュールで構成され、クラッチの同期、接続、切断の各段階は、フェラーリのマニュアルギヤボックス特有のフィーリングを再現。1速~6速とリバースを備え、オートマチックモードでも運転できるため、運転の楽しさと快適性を選択できる。リバースギヤに入れるには、レバーを下に押し込む必要がある。ギヤセレクターは、セルフセンタリング式で、偏心ローラー機構によりレバーは、ニュートラル位置に自動的に戻る構造となっている。
なお、クラッチが踏み込まれていない場合、または誤ったギヤを選択した場合、システムは、機械的に接続を防ぐようになっているが、ロックが解除されている場合は、シフト機構は自由に動く構造となっている。また、シフトレバーの文字がオレンジ色のときはマニュアルモード、ホワイト色のときはオートマチックモード。オートマチック走行用のシフトボタンは、シフトレバーの手前に配置されている。

もう1つの重要な要素である「クラッチbyワイヤペダル」は、ペダル位置をペダルアセンブリ上の位置センサーで検出し、DCTクラッチの油圧作動に変換してシフトチェンジ中にトランスミッションとエンジンを協調させる仕組み。これにより従来のマニュアルギヤボックスのロジックと同じ動作を実現。また、クラッチ機構は、回転ドラムとプリロードシステムを組み合わせており、レバーにかかる負荷が最初に増加し、その後解放されることで、ギヤチェンジがシフトノブを通して直接感じられる。さらに、正しく同期できればスムーズで正確なギヤチェンジが可能。正しく同期できなければうまくシフトチェンジできず、ガクッとショックが発生したり、エンストしたりする可能性もあり、本物に近いトルクフィードバックによる満足感が得られる、としている。

監修者
家田浩二

家田 浩二

株式会社ファンカーズ 代表取締役

「過去ではなく、現在と未来を見る」という理念のもと、自社ローンを活用した車の購入サポートを展開。金融事故や信用不安を抱える方でも愛車を手にできる環境づくりに取り組み、車を通じた社会的信用の回復を全力でサポートしている。

コラム一覧に戻る

・おすすめ記事

・人気記事ランキング