トヨタ新型クラウンの内外装はどう進化した?

2018年4月下旬から新型車両の概要を明らかにして、予約受注も開始している15代目となる新型『クラウン』。

これまでフォーマルなロイヤル、ハンドリング性能を高めたアスリート、ホイールベースを75 mm拡大したショーファー仕様のマジェスタで、全3車種を設定していた。しかし、なんと大胆なブランド統合を行い、今回はクラウンとして全てを1台に集約した。グレードは、標準仕様とスポーティなRSの2種類を設定。これが新しく生まれ変わった新型「クラウン」なのである。
クラウンの中でもよく走っているのを見る人気のあるアスリートや、40年近くにわたりクラウンの代表格でもあるロイヤルサルーンを、廃止するというのは勇気のある決断である。その分、新型クラウンへの意気込みは自ずと伝わってくる。

インテリアは、ダブル画面の新インフォテインメントシステムを採用するなど変化を遂げている。乗り込んでまず目に飛び込んでくるのは、インパネ上部とセンターコンソール中央に設置された2つのディスプレイである。大画面が増えてきている中、大画面に慣れたきたユーザーには、やや小さく感じる8インチになっている。センターコンソール上部に設置されたディスプレイは、遠視点で見やすく手前に設定されたディスプレイは、ダイレクトタッチを採用する事で、使いやすさを向上させている。メーターは、新開発のスピード&タコメーターが、浮き上がったようなデザインを採用し、先進感を表現している。

他には、センターコンソールに設置されているカップホルダーにも注目だ。通常時はフラットなデザインだが、飲み物を上から押し込むようにする事で、ホールドしてくれる。また、使わない時はフォルダー内側面のボタンを押すとスーッと上がって元の位置に戻る。トヨタは元々この手の装備に関してこだわりが強く、実際作り込みも上手い。助手席前のグローブボックスの開閉も同様で、ユーザーのちょっとした満足度を高めるツボを良く分かっているということだろう。

新型クラウンは、2軸による車作りを提案しており、一つ目が「デザイン・走り・安全性能の進化」。そして、もう二つ目が「クルマの機能を拡張するコネクティッド」である。「コネクティッド」に関しては、 6月26日に 「The Connected Day」で発表される。ただ過去2016年11月には『プリウスPHV』が発売される直前に行われた記者会見で、トヨタのコネクティッド戦略についての将来像が語られた事があった。それらを実際の車両やインフラに、組み込み新しいサービスを展開するのではないかと予想できる。

デザインに関しては東京モーターショー2017で、コンセプトモデルが展示された時も話題となった、クラウン初となる6ライトウインドウである。これも含めフロント及びリアのボディの絞り込みなど、全体としては、今まで重厚な印象のあったボディをスポーティにし、洗練されたイメージに仕上げている。また、ヘッドランプに関しても現在のトレンドである LEDの積極採用や、AHS(アダプティブ・ハイビーム・システム)の採用など、標準/RSともデザインは異なるものの共通のシステムを組み込んでいる。

クラウンは日本専用車両である故に、これまでのコアユーザーも含めボディを大型化する手法は、マーケットを考えた場合得策ではない。プラットホームは元々レクサス『LS』に採用されていた、「GLAプラットフォーム」を改良したもの。1800mmという全幅や最小回転半径5.3m(タイヤサイズにより異なる)はそのあらわれだろう。

この他にも日本人の体格にあったドアハンドルの位置や高さ、そして角度。手にぴったりフィットする断面形状や空力性能を考慮されている。またドアパネルの発生面積を大きくすることで、ドアを閉めた時の低音を増幅する構造も組み込んでいる。細かい部分ではあるが、そういう部分への配慮もクラウンユーザーにとっては重要なことなのである。